カラープリントをスキャナで保存

 今回、3枚のL判カラープリントをスキャナで読み込んで、解像度とファイルサイズの関係を調べてみた。スキャナは Canon FB320P。
読み取り解像度を次の3段階に設定してみた。(保存はjpeg形式)

75dpi : 15〜22KB・・・・おおよそ20KB前後
150dpi : 45〜62KB・・・・おおよそ55KB前後
300dpi : 132〜180KB・・・おおよそ170KB前後

 75dpiは画面表示用だ。ホームページに載せるなら、このくらいのサイズの方がいい。300dpiで読み込んだデータなど、見る方がイライラするだけだ。
 では、デジタルとして長期保存に向くのはどれか。用途にもよるが、たまにプリントするが、パソコンで眺めたりもする、というなら150dpi。これでL判で読み込んだ写真は、ほぼ800×600ピクセルになる。ただ、印刷時にはあまりきれいとは言い難い。というのも、印刷で見栄えがするのは144dpi以上の解像度だといわれる。印刷時の設定は、データ解像度の半分がいちばんきれいらしいので、逆にいうと、印刷時に見栄えのボーダーラインである144の2倍は288、つまり、300dpiで読んだデータであれば、銀塩写真の画質をそれほど劣化させずに保存できるということだ。ただ、この画像を画面で見るには、1600×1200ピクセルのモニタが必用になる。ふつうのパソコンなら全画面表示はできないだろう。
 ちなみに、筆者は300dpiで保存。CD−Rには、3900枚弱も保存できる。高解像度のスキャナを手に入れても、ファイルサイズと画質のバランスで、この300dpi保存が最適と思っている。

 ちなみに、スキャニングの時間は下記の通り。効率でいえば、150dpi保存が有利だが・・・。

75dpi : おおよそ 20秒 前後
150dpi : おおよそ 22秒 前後
300dpi : おおよそ 80秒 前後