Office2000は買いか−その後

 前稿を書いた後、Office2000を試す機会に恵まれた。そこで書いたとおりの成果が得られたか。
 結論からいうと、僕は同製品を購入しなかった。理由は、あまりにも使いにくいからである。具体的に言うと、まず最大の問題は「よく落ちる」ことだった。とくにWordが不安定だった。原稿執筆途中で、修正なりファイルの挿入なりしていると「不正処理が・・・」などというふざけたメッセージが出てきて終了してしまう。どういうときにそうなったのか、あまりにも落ちる頻度が多かったので、よく覚えていない。不用意な処理等をした記憶はない。あくまでの通常の使用でこんなことになると、とてもじゃないが使う気になれない。Excelはまだマシだったが、Accessは97バージョンとファイル共用ができない(Word、Excelは可能)こともあり、導入を断念した。メニューの順番が入れ替わって、目的の処理が見つけにくいということも理由のひとつではある。(これは、かなり迷惑な機能だと個人的には思っている)
 いずれにせよ、データのweb化に大きく期待していた僕としては、大きく裏切られた気分になったのは確かであり、マイクロソフトにたいする疑念がますます大きくなったのも事実である。
 ただ、XMLを中心とした、web技術の応用は今後衰えるはずはなく、ここ数年で、データファイルの形式(フォーマット)という概念が大きく変わるのは間違いない。拡張子がxlsどうのこうのなんて、どうでもよいことになるかもしれない。(個人的には、拡張子という観念がなくなるほうが望ましい。意味わかりますか?)