<自作へのきっかけ>
 当時使っていたパソコンは、自分専用のものはEPSON PC486。OSは98のWin3.1。インターネットは妻のNEC98NXを借りて使っていたが、やはり自分専用のものがほしい。仕事が営業からシステム部門に変わったこともあり、にわかに僕の「パソコン買い換え計画」はスタートした。

<ノート型が欲しかったんだけど>
 基本的に僕は「ノート派」だ。デスクトップ機を置けるほど、家は広くない。それに、ノート型なら場所を移動できる。家で文章を書いていて、続きを電車の中で書くことだってできる。そんなわけで、まずはノート型パソコンの機種選定にはいった。
 が、高い!! 必要なスペックを備えた機種は、どれも30万円近くする! 安月給のサラリーマンで、しかも家族持ちでは、自分のこづかいでこんなお金が出てくるはずがない。型落ちの安物を探そうとしたが、世はパソコンブーム。こんな不景気でも、ことパソコンに限っては売り切れ続出の様相を呈している。これでは型落ち特価品などあるはずもない。
 ノート型はあきらめた。というより、パソコンを買い換えること自体あきらめかけていた。

<自作という手がある!!>
 そんな落胆の日々を過ごしていたとき、あることがひらめいた。
「自分で作りゃ、安くできるやん!」
たしか連れ(shower氏)が自作していたはずだ。彼のホームページにアクセスしてみた。しかし、パーツの型名が羅列してあるだけで、何が何やらさっぱりわからない。仕方ないので、彼に電話をしてみた。いろいろと相談をしていて「これはいける!」と直感し、あきらめかけていた新しいパソコンが、自作という手段によって実現できる確信をもった。。それほど難しくなさそうだ。
 自作パソコンに関する本を2冊買い込み、おおよその見当がついてきた。即行動派の僕は、自作を思い立って2週間後、日本橋で大荷物と格闘していた。

<組み立ては難しくない>
 パソコンを自作するのは、それほど難しくはない、というのが僕の感想だ。結線やボードの差し込みなどに、多少のコツは必要だが、中学での技術の授業よりは断然楽である。パーツは、自分が選択して組み合わせるので、組み立て説明書というものはない。市販の解説書を1冊用意しておくほうがいいだろう。ちなみに、僕がパーツを買った”DOS/Vパラダイス”では、組み立てマニュアルの冊子をプレゼントしてくれた。これはけっこう役立った。
 組み立てに要した時間は、合計で3時間くらい。平日仕事から帰ってきてからの作業だったが、とくに問題なく進むことができた。BIOS設定とWindows98導入で2日間計3時間くらい。順調なほうだと思う。

<快調に動いてます>
 BIOS設定のため、最初に電源を入れたときは少し緊張した。難なくメモリーを読み取ってくれたので一安心。
 必要なアプリを順次インストゥールし、今は快調に動いてくれている。