国道320号
 高知県の宿毛から、愛媛県の日吉村を結ぶ100km弱の国道だが、宿毛から宇和島までは国道56号との重複であり、残りの単独区間は約34kmだけである。実質的な起点である宇和島は闘牛で有名。四国の急峻な地形がそのまま海に落ち込んでおり、平野部は少なく、ミカンを中心とした果樹園や段々畑が斜面に広がる。
(00/3/20記)
写真:愛媛県宇和島市 00/3/11

国道377号
 瀬戸内海は一年を通して雨が少なかったため、水田を耕作する平野部には、昔からため池が発達した。沿道にある満濃町の満濃池は日本最大の規模で1.4
ku。大宝年間(704)に造られたというから、その歴史にも驚く。6月中旬の「ゆる抜き」には堤防に露天が並び、これを期に丸亀平野の田植えが開始される。
(99/9/12記)
写真:香川県香川町 97/5/10

国道378号
 愛媛県の伊予市から宇和島のすぐ北側の吉田町まで、大部分を海沿いに走る国道。このうち、伊予市に近い双海町から長浜町までは「夕やけこやけライン」と名付けられ、瀬戸内海に沈む夕陽がとりわけ美しく、道路もよく整備されている。いっぽう、後半の八幡浜から終点までの間は、リアス式海岸に沿って、くねくねと走る少し狭い道路。ローカルムード漂う。(00/3/20記)
写真:愛媛県長浜町 00/3/11

国道379号
 松山を起点に、山深い内陸部を通り内子町に至る国道。その内子町は、江戸時代に製蝋の産地として全国に名を轟かせ、大いに栄えた。電灯の発明で蝋燭はその役目をとって代わられたが、往時の繁栄ぶりがうかがえる重厚な漆喰の壁を備えた古い町並みが今も残る。これらは、1982年、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
(00/3/20記)
写真:愛媛県内子町 00/3/12

国道380号
 国道380号は、愛媛県の八幡浜市を起点に、道県の久万町(国道33号との交点)まで、全長約60km弱が設定されているが、八幡浜から大洲市までは国道197号と、大洲から内子町までが56号、内子町から小田町までが379号との重複、ということで、380号単独は残り約25km強で、しかも山奥深く、かなり存在の薄い国道。それでも改良は順次進行中。(00/3/20記)
写真:愛媛県小田町 00/3/12

国道381号
 国道381号は四万十川に沿って走る。いわずとしれた日本最後の清流と呼ばれる四万十川の由来はアイヌ語源説などいくらかあるが、いずれも実証されているわけではなく、謎のままである。謎といえば、この川のルートも謎っぽい。国道381号では、窪川方面へ確実に海の方面へ向かっているのだが、川は逆に流れている。かなり大きく蛇行しているのだ。
(00/3/20記)
写真:高知県十和村