国道8号
 新潟から京都まで1府5県を貫く幹線国道。米原までほぼ北陸道が併走しているように、いまでも都市連絡の役割は大きく、夜中は長距離トラックが連なる。見所はやはり日本海沿いで、親不知や敦賀付近での夕焼けは絶景だ。なお、敦賀の東隣に位置する河野村には道の駅・河野があり、ここにはその日本海からの北風によって風車を回し、熱を発生させて駐車場の雪を溶かすシステムが備わっている。(98/9/5記)
写真:福井県河野村 99/11/6


国道179号
 姫路市から津山市を通り、ウランで有名な人形峠を越え、鳥取県倉吉市に至る国道。姫路市を出てすぐの龍野市は、しょうゆと『赤とんぼ』のまち。前者はヒガシマル醤油で、後者は『赤とんぼ』で知られる詩人・三木露風が当市出身であることによる。ここにある国民宿舎も「赤とんぼ荘」。城下町である龍野は「播磨の小京都」とも呼ばれ、歴史的景観保存にも積極的である。(98/11/3記)
写真:兵庫県龍野市 96/8/16

国道199号
 北九州市内だけしか走らない、全長33qの短い国道。国道3号のバイパス的要素も果たし、3号の北側を並行して走っている。途中の若戸大橋は有料。北九州市内のパノラマが広がる。その北九州市は、1963年(昭和38年)に、門司、小倉、若松、八幡、戸畑の5市が合併してできた町で、人口100万人を越える政令指定都市である。(00/12/26記)
写真:北九州市戸畑区 99/12/18


国道247号
 愛知県の海岸走破国道、国道247号はなかなか変化のある国道。熱田神宮からしばらくはまんま高速道路。カメラと覆面には要注意。内海町前後は海水浴場が連なり、走るのが目的ならこのシーズンは避けた方がいい。知多半島を一周し、忠臣蔵でおなじみの吉良上野介の吉良町を抜け、蒲郡からは国道23号に吸収される。が、なぜか豊橋市内で独立した区間もあり、国道のルートは複雑。(98/9/5記)
写真:愛知県南知多町 90/2/24

国道310号
 大阪府堺市から奈良県の五條市に至る、全長約40kmの短い国道。県境は金剛トンネルで抜け、坂を下れば五條。吉野川が流れるこの町は、船運の発達や、伊勢街道、紀州街道の発達で伝馬所がおかれ、宿場町としてもにぎわった。今はかつての面影は少なくなったが、かつて条里が敷かれていた形跡もる、歴史ある町である。(99/10/31記)
写真:大阪府河内長野市 98/10/24

国道371号
 和歌山県を縦方向に走る国道371号は、多くの区間を、1980年に完成した高野龍神スカイラインが役割を担っている。龍神村は温泉で有名。空海(弘法大師)が開いたとされるこの温泉は、かつては秘湯と呼ばれたが、いまや関西のみならず有名な山間の温泉で、国民宿舎もある。こちらは早くから予約が埋まるので、宿泊するなら早めに。冬はチェーン必携。(99/10/31記)
写真:和歌山県高野町(高野龍神スカイライン)98/3/1