国道178号 
舞鶴を起点に丹後半島を一周し、兵庫県の日本海沿いを西進して鳥取県の岩美町に至る国道。100番台という国道の背景上、終点がすぐ近くの鳥取で良さそうなものだが、なぜか砂丘手前にある岩美町。その証拠に、国道9号との交差点には「終点」の表示もある。ちなみにこの交差点は信号がない。沿線のみどころは、やはり丹後半島や浜坂町付近の「但馬漁火ライン」と名付けられた区間。(98/9/5記)
写真:京都府丹後町 97/8/9

国道195号
 高知と徳島を結ぶ国道195号線は、県庁所在地同士を結ぶ道路のわりには交通量は少ない。沿線に大きな町がないことも一因だが、そのぶん快適なドライブを楽しむことができる。適度なワインディングが続き、山間のパーキングスペースにクルマを止めてのんびり小鳥のさえずりを聞く、というような旅を満喫したい。
(98/8/31記)
写真:高知県高知市 98/5/23

国道207号
 ムツゴロウで有名な有明海を臨むことができる国道。有明海は日本最大の干満差のある海で、最大6mに達するという。全国の干潟がそうであるように、昔から干拓が盛んで、有明海の干拓の歴史は鎌倉時代まで遡るという。例の水門はその歴史の延長線上の一事例なのであろう。諫早より西側は狭隘な道が続くが、大村の夜景が美しい。(98/11/29記)
写真:佐賀県鹿島市 98/11/20

国道213号
 大分県の国東半島を一周する国道。この地名の由来は、『』に、景行天皇がこの地を「彼の見ゆるはし国のならむ」といわれたとあるのに由来する。沿線には富貴寺大堂など、国の需要文化財も多く存在し、歴史を感じさせる道であるいっぽう、半島南東部の安岐町には大分空港があり、ここから10号線に接続する日出町までは空港道路の役割を担う。ちなみに有料の大分空港道路も213号線。(98/9/5記)

写真:大分県真玉町 98/4/24

国道260号
 「もう1回走りたいと『思わない』」国道をあげるとすれば、この260号線が真っ先に思い浮かぶ。賢島付近は伊勢湾の風光明媚なリアス式海岸が臨めるが、この先国道42号と合流する紀伊長島町までは苦難のドライブとなる。なかでもフィナーレ寸前の錦峠は名物峠。一気に走りきろうと思わないほうがいい。
(98/8/26記)
写真:三重県南勢町 97/3/21

国道263号
 福岡・佐賀と隣接する県庁所在地を結ぶ都市連絡道路。という形態だが、実際はローカル国道。途中に大きい町はなく、都市連絡の役割は九州道と長崎道がその役割を担っているからだ。佐賀といえば鍋島氏。豊臣秀吉の天下統一以降、同氏が支配下に収めたのスケールは35万7000石。その歴史ある町は戦災をうけず、市内には名所旧跡が数多く点在する。   (98/11/29記)
写真:佐賀県三瀬村 98/11/20