国道175号
 日本標準子午線の東経135度線が通るまち・明石市を起点に日本海の舞鶴を結ぶこの国道は、山南町付近で、日本一低い中央分水界を通る。その高さと言えば標高95.5mというからかなり低い。通称「水分かれ街道」とも呼ばれている。実際この付近は峠を越えるというような感覚はない。むしろ福知山市から南下するときにその気配が感じられる程度だ。(97/11/6記)
写真:兵庫県山南町 97/10/25

国道183号
 広島・鳥取・島根と3県にまたがる比婆道後国定公園の一部を構成する道後山が眺望できる国道。山頂から中腹にかけての山貌の美しさから、中国地方の女王とも呼ばれる。初夏には数万本のヤマツツジ、タニウツギが咲き誇り、その名に恥じない美貌の実力を秘める。広島県西城町付近からの眺めがおすすめ。
(98/10/24記)
写真:鳥取県日南町 97/9/21

国道311号
 沿道には「熊野古道」の看板が目立つとおり、昔の熊野詣でに使われた古道が寄り添っている。平安時代に修験場として開かれた熊野三山(本宮大社、速玉大社、那智大社)を訪ねる旅がそのころより定着したという。現在、旅行はレジャーとしてしっかり根付いているが、この熊野詣でこそ旅の大衆化の原点である。 
(99/9/12記)
写真:三重県紀和町 97/3/22

国道420号
 愛知県の豊田市と同県の新城市を結ぶが、全長68qのうち半分以上の区間が153号と257号の重複区間であり、さらに残り30q強のうち、これまた半分近くが477号との重複区間(一部3重複区間あり)なので、420号単独の区間は20q弱という、ひじょうに存在感の薄い国道である。そのためかどうかわからないが、道路も貧弱である。
(99/9/12記)
写真:愛知県作手村 99/7/18

国道429号
 倉敷から京都の福知山を結ぶ長距離の国道。といっても、山間のクルマが走ることのできる道をつなげた、という印象のローカル国道である。倉敷・津山間は途中、道の駅「かもがわ円城」もあり比較的走りやすいが、兵庫県内はほとんどが1〜1.5車線の狭隘路。が、姫路の北部にある生野ダムは紅葉が美しく、アウトドアを楽しむのにも格好の場所である。(99/9/12記)
写真:岡山県岡山市 97/1/19

国道469号
 469号は富士山麓を東西に走る道路であるが、そのロケーションからそれなりの交通量と道路状態を想像していたが、実際は交通量も少なく、道路も改良途上。裾野から御殿場までの途中に、自衛隊の演習場がある。あたりは草原で気分も爽快だ。北海道を思い起こさせる広々としたところだが、時折戦車が通過するらしい。
(99/9/11記)
写真:静岡県裾野市 99/8/7