国道4号
 日本でいちばん長い国道。その距離、東京から青森まで約740q。東北を貫く一大幹線とあって、全線にわたってよく整備されており、とくに東京〜宇都宮間は高速代を節約するクルマの利用が多い。盛岡までは東北道とほぼ並行して走っているが、以北は東北道が弘前をめざすのに対し、4号は八戸経由。そのおかげで陸奥湾の美しい海原が堪能できる。 
(99/9/11記)
写真:宮城県大衡村 99/8/21

国道25号
 国道25号と言えば「名阪国道」である。天理I.Cから亀山I.Cまでほとんど高速道路といっても過言ではなく、その距離は約74qにもおよぶ。実際名阪間をこの区間とR23を走り継ぐトラックも多い。自動車専用道と並行して一般道もあるが、こちらはとても二桁国道とは思えない貧弱ぶりである。ちなみに、大阪の御堂筋もR25である。
(97/11/7記)
写真:奈良県都祁村 99/6/12

国道41号
 東海北陸を縦断する幹線道路。名古屋を起点に富山までのルートは、美濃加茂市以南と神岡町付近以外では、ほぼJR高山本線と行程をともにする。沿線は日本ラインや飛水峡など景勝地が多く、下呂などの温泉も豊富。しかし美しい渓谷が故の事故の歴史も忘れられない。昭和43年8月18日夜、豪雨で停止していた2台の貸切バスが土石流に巻き込まれ、104人が亡くなった。付近には慰霊碑が行き交うクルマを見守っている。(98/9/5記)
写真:岐阜県白川町 97/6/6

国道126号
 千葉県の銚子と千葉を結ぶ国道。よって、県境をまたがない国道である。北海道と沖縄を除いて、たいていの国道は、いくつかの県境を越えている。同一県内なら県道が役割を果たすからだ。房総半島には比較的この手の国道が多い。127、128、296、297、410号などだ。地形に起因しているのだろうが、これだけ県内しか走らない国道が集まっているのも珍しい。               (99/7/3記)
写真:千葉県成東町 99/3/27

国道137号
 富士五湖と甲府盆地を結ぶ国道137号の新御坂トンネルは、昭和42年4月に開通。長さが2778m、標高は1020mで、当初は有料だったが、現在は無料である。
 御坂峠では、太宰治が「富士には月見草がよく似あふ」と詠んだ『富獄百景』を執筆した天下茶屋が有名だが、これは旧道沿いで新御坂トンネルはそれよりもかなり西側を通る。(99/9/11記)
写真:山梨県河口湖町 99/8/8

国道138号
 山中湖南側の静岡・山梨県境はヘアピンが続くが、指定区間でもある138号は、道幅が十分確保されている。峠を越えると山中湖村へ下っていくのだが、山中湖が標高1000m近くあり、御殿場からの登りに比べて下る距離は短い。森の中へ入っていき、別荘やおしゃれな美術館が立ち並ぶようになると、湖は近い。この雰囲気だけでも一般道を選ぶ価値アリ、というところか。(99/9/11記)
写真:山梨県山中湖村 93/2/26