無差別級燃費バトルをやってください

 不景気で、給料が下がるどころか、給料が入ってくるのかどうかさえ危うい今日この頃。こういうときにクルマの出費で気になるのは、税金・保険といろいろあるけれど、やはり燃料代、つまり燃費だろう。とくに、小生のように長距離走行が多いと、最近のリーンバーンや直噴エンジンとやらは、おおいに興味をそそられる。バブルの頃、シビックに、いかにも頼りなさそうな細いタイヤを備え、ウォッシャータンクにビニール袋のような素材を使って軽量化をはかった低燃費車などがあったけれど、本格的な低燃費車はトヨタのDー4が先駆けだった。その後、三菱のGDIが現れ、とうとうハイブリッドカー・プリススが世界の注目を浴びて発売された。その後も、日産やスバルからもリーンバーンエンジンが続々と登場してきている。しかし、直噴はたしかに燃費はいいが、すべてハイオク仕様。経済性に関しては、一概に良いとはいえない。そういう観点で考えると、やはりディーゼルか。ちなみに、わが愛車の、マイチェン前のデミオGL−X(4AT)は、一〇・一五モードが一四.八km/g。実際町乗りでは一〇km程度。夜中の国道を走って約一四〜一五km。しかし、最近登場したプリメーラの直噴・ハイパーCVT仕様は一七.六km。ちょっと待て、というデータ。まあ、ハイオクだからまだ許せるが。そこでどうでしょう。「無差別級燃費バトル」というような企画をやってみては。MT/AT、二駆/四駆、ガソリン/ディーゼル、ミニバン/セダン、排気量関係なし、軽も含めて、あくまでも燃費を主題として経済性を競う誌上対決を行ってみては。「これじゃコンパクトカーの意義が薄れるなあ」なんて発見があるかも。もちろん、そうなったらメーカーの奮起を期待する、ということになるのだけれど。そういえば、そのコンパクトクラスに燃費の良さを全面に押し出せるエンジンがないですね。やっとサニーで一五〇〇ccのリーンバーンが出てきたけれど。この一六.八km(十・十五モード/4AT)も立派。プリウスは別として、もっと強烈な低燃費車出てこないかな。燃費で思い出したけれど、目先のことでこれをよくするにはアイドリングストップ。これは環境保全にも貢献できる。最近のバスは、ギアをニュートラルに入れるだけでエンジンが自動的にストップする。クラッチを踏めば再起動するらしい。乗用車にも何らかの「装置」が必要かもしれない。たとえば、Pレンジもしくはサイドブレーキを引いた状態で一分以上経つと、キー抜き忘れ時に鳴るような警報音を出す機能をを備えるとか。ところで、冷凍車ってフェリーに乗っているあいだはどうなってんでしょう? 以前航行中に冷凍トラックのエンジンから出火したというようなことを新聞で読んだことがあるけど。コンテナには発電器のようなものがついているけど、あの電源はどこからとるの? 長距離フェリーにはそれ用のプラグでもついているんだろうか? 誰か教えてくれませんか。
(driver '99/2/5号 掲載)