情報の集め方

 旅に出る前に、ある程度情報を集めておいた方が、何かと役立ち、旅自体もより内容の濃いものになる。ここでいう情報とは、渋滞などのリアルタイムな交通情報ではなく、事前に知識として得ておく、ガイド的な内容のことである。
 まず、簡単に入手できるのは、ドライブガイドや地図。書店に行けば、各方面別に、かなりの種類にわたってドライブガイドが用意されている。これは、どちらかというと観光ガイド的なもの。走破を楽しむには、少し物足りない。その点、昭文社のツーリングマップルは「走ることを目的」に作られた地図なので、走破目的には頼もしい存在となる。
 次に、インターネット。これは、知識的なことと、工事情報なども仕入れることができるので、かなり重宝だ。最近は、各地方の国道工事事務所が独自にホームページを開設しているので、バイパス開通など、よりローカルな情報を仕入れることができるのもありがたい。「国道」で検索しただけでも、膨大なサイトが出てくる。もちろん、個人で作られたサイトも照会されるので、利用者側の視点で発信されている情報を得られるのも、インターネットの利点だろう。
 サービスエリアや道の駅には、道路にかんする様々なパンフレットが置いてある。これも集めておくと、のちのちに役立つことがあるだろう。
 道路というのは(なかでも国道は重要性が高い)公共財なので、一般新聞にも、いろいろな記事が出ている。僕は旅に出たとき、その地方の新聞を買う。そこに、国道にかんする記事があると、思わず微笑んでしまうわけである。
 道路関係の単行本は決して多くない。都心の大型書店に行かなければ入手できないことが多いが、専門性が高いので、ぜひこれらも読んでおきたい。図書館なら、土木のコーナーに道路関係の本が並んでいるはずだ。
 これは関西の人に限られるが、心斎橋のクリスタ長堀に『みちまちスクエア』というインフォメーションセンターがある。大阪国道事務所の広報誌をはじめ、阪神高速の広報誌「童夢」や、道の駅関係のパンフレットが、バックナンバーも含めて置いてある。
 このような手段で情報を集め、知識を蓄えておくと、旅のプランを作成する際にも、おおいに役立つのである。
(99/7/6記)