実態のない国道


 国道番号がいくつか欠けているものがある。この欠番については、別表のとおりであるが、厳密にいうと「欠番」ではない。この件について、道路時刻表の発行元に問い合わせたところ、以下のような答えが返ってきた。すなわち、これらは平成4年4月に国道が追加されたときに(450号以降)、全く道路の実態のないところに指定したものであり、今後区間を定めて新設する予定であるが、497号については日本道路公団管理の有料道路に取り込んでいるので、掲載については今後検討するとのこと。区間設定から見てどうやらこれらは、早い話「高速道路」である。例えば、R470は能越自動車道、R475は第二東名と推測される。このような例はR478に存在し、実際は京都縦貫自動車道である。現場にも例の逆三角形の「478」と示された国道標識は見あたらない。(ぜひ掲示してほしいのだけれど) よってこれらの国道は、たとえ道路時刻表に掲載されても、誇らしげなナンバー入りの国道標識は見ることができないのではないだろうか。


国道番号/  起点   /  終点

 450  /北海道旭川市/北海道紋別市
 470  /石川県輪島市/富山県砺波市
 475  /愛知県豊田市/三重県四日市市
 483  /兵庫県豊岡市/兵庫県春日町
 497  /福岡市    /佐賀県武雄市
 506  /那覇空港   /沖縄県西原町

(97/3/15記)