レンタカーで効率よく走破


 家から遠い国道を走るには、どうしても目的地までの往復に、時間とエネルギーを多量に費やすことになる。大阪に住んでいる僕なら、九州や関東ならその往復だけで各1日を費やしてしまう。休みのとりにくい社会人としてこれは痛い。おまけにその体力消耗量も馬鹿にならない。2泊もして、肝心の国道走破は1日だけ、なんてことになってしまう。
 こんなときに便利なのがレンタカーだ。以前はけっこう高かったレンタカー代だが、JR東日本が拡販策として大幅に値下げしたのをきっかけに、各レンタカー会社もこれにならい、ずいぶんと利用しやすくなった。僕も最近、レンタカーを使って旅することが多くなった。1300ccクラスでもほどんどフル装備だし、たまには奮発してふだん乗っているマイカーよりいいクルマを借りて、ひとときの優雅なドライブを楽しんでみるという手だってある。
 いずれにせよこの便利なレンタカーを使うには、事前に各レンタカー会社に申し込むことになる。最大手はニッポンレンタカー。全国に営業所が散在し、クルマも国産全メーカーを扱っており、一部の営業所は外車も用意されている。他のレンタカー会社より料金は若干高めだが、東京近郊に24時間営業の店があるのはありがたい。車種も豊富なので、どんなクルマが来るか楽しみでもある。トヨタレンタカーはメーカー系列では最大手。営業所もニッポンレンタカーに次いで多いが、営業時間はほとんどの店が8:00〜20:00。なお、トヨタレンタに限らず、ニッポンレンタカーや他のレンタカーの営業所は、ほとんどがこの営業時間。店によって多少違うので、事前に確認する必要がある。他に日産レンタカー、マツダレンタリースなどは町でもよく見かける。メーカー系以外ではオリックス、ジャパレンなど。
 旅行者になじみが多いといえば、JRの駅レンタカー。とくに、列車利用はたんに目的地への往復のみ、というときに便利でお得なのが「レール&レンタカーきっぷ」。まず、乗車券が2割引、特急券が1割引(“のぞみ”は除外)になる。レンタカー代は、暦制なら免責補償料込みで、1300ccクラスが1日6000円。ただし、JRの利用距離が通算201q以上や、繁忙期にはJR代は割り引かれないなど、いくらかの規則があるので、詳細はJRの駅で確認が必要だ。ちなみに、この駅レンタカーは全国260の駅に営業所がある。
 最近は飛行機も安くなり、また高速バスなどと組み合わせると、この「レール&レンタカーきっぷ」を使うより安くなる場合が多々あるので、目的地や時間などの都合も考慮し、うまく組み合わせて、一般のレンタカーと使い分けている。
('99/5/9記)