'98中津川〜浜松ルート

静岡県引佐町の第二東名が通過する予定の場所には看板がでていた

<快晴の下、国道363号>
10月11日。快晴だ。7時55分に自宅を出る。日曜朝の国道1号線は流れが速い。時速90kmで流れている。こんな快適な1号線を走るのは久しぶりだ。夕方ピーク時には1時間以上かかる京滋バイパス入口には15分で着いてしまった。東に向かうときはいつもこの京滋バイパスを通り、瀬田東から名神に乗る。ここも比較的空いており、岐阜県手前の伊吹パーキングエリアには9時05分に着いた。
小休止のうち、再び高速を飛ばし、中央道の中津川をめざす。今日の目的は、国道363号と257号を走り継いで浜松に抜けることだ。いずれも今回の旅で走破とはならないが、以前から憧れていたコースで、減税でハイウェイカードを購入して今回の旅と相成った。
さて、恵那峡サービスエリアはかなりの混雑。天気もいいし、昨日は祝日の土曜日ということで、1泊2日旅行を楽しんでいる人も多いのだろう。渋滞には巻き込まれなかったが、インフォメーションの係の人は、昨日は午前中渋滞が発生していたという。あまり落ち着かないので、早々に出発し中津川インターチェンジを降りて国道363号に入った。
しばらく走ると、例によって樹林間の狭路となる。しかしクネクネ道はそんなに長くは続かず、峠のサミットに達したとき道幅が急に広くなった。結構攻めながら登ったのでカーステレオの1曲分くらいだろうか。岩村町の中心部までは、なだらかな下り坂が続く。自転車で降りるとさぞかし気持ちいいだろう。

< 愛知県岩村町〜静岡県浜松市  国道257号>
その岩村町で257号線にはいる。南隣は上矢作町。ここには道の駅、ラ・フォーレ福寿の里がある。ここは平成9年4月にできたばかり。そばには木ノ実川が流れており、水遊びも楽しめるような構造になっている。対岸にはレジャー施設が広がり、一種村おこし的な施設である。もっとも、これはこの駅に限らず、道の駅開設には市町村のそういった手段として設けられることが多いようだ。また、よくわからないのがここの駅長。「オユンナ」というモンゴル出身の歌手らしく、平成2年のNHK紅白歌合戦に出場したらしいのだが、僕は知らなかった。もちろん、彼女のカセットテープやCDが売られていた。ここで昼食をとり休憩のあと、再び257号を南下し始めた。しかし天気がいい。気持ちよくて、その気になればぐっすり昼寝ができそうだ。でも僕が眠くならないでいられるのは、適度なコーナーが連続しているから。交通量も少なく、名古屋からなら手頃なドライブコースだ。
愛知県の設楽町中心部手前でちょっとした峠があった。デミオのサスは少し堅めに仕上げられているので、こういった峠を走るにはけっこう楽しい。2速と3速を頻繁にシフトチェンジしながら峠を降りきると、ひっそりとした設楽の町があった。あまりにもひっそりとしていて、そのまま何気なしに通り抜けてしまった。

 道の駅 上矢作ラフォーレ福寿の里

鳳来町に入る手前から道は極端に狭くなった。恵那以南では唯一の未改良区間だ。少し空き地があったので、クルマを停めて小休止する。川のせせらぎが心地よく耳奥に響く。4つの窓を全開にしてフルフラットにしたシートに体を横たえる。仕事と育児に追い回されている日々から抜けだし、些細な「極上の時間」を楽しむ。30分ほど休憩し、疲れもとれたところでキーをひねった。鳳来寺、鳳来峡で有名な鳳来町は、長篠の戦いの舞台となった場所でもある。南隣の町は、近い将来ドライバーにはなじみの深い地名となろう。第二東名のジャンクションが設けられるからだ。257号は同町内で第二東名と併走する区間ができるはずだが、看板だけで工事現場は見つけられなかった。
天竜浜名湖鉄道の踏切が現れた。浜松も近い。クルマの量も一気に増えてきた。細江町を過ぎ、浜松市内にはいると、ペースが一段と落ちた。遠州鉄道バスも頻繁にすれ違うようになった。東名高速と交差する手前からは、完全に渋滞にはまった。かなりの距離を走っていることもあって、一気に疲れが増す。浜松西インターの表示があるが無視する。257号はまだまだ続くのだ。
 浜松駅にほど近い国道152号との交差点を右折し、新幹線のガードをくぐるとゴールは近い。傾きかけた太陽を真正面に仰ぎ、国道1号との交差点までラストスパート。浜名バイパスの高架橋が見えてきた。走破はゴールでも、ここから家までかなりの距離がある。日帰りにしては、少し遠出しすぎたかな?走っているときはただゴールをめざすことしか考えていなかったが、いざ終点まできてそんなことを考えたりする。でも、またこれぐらいの距離を走るんだろうな。我慢しきれずに。

総走行距離:664km  
ガソリン消費量:48.6g  
燃費:13.7km/g

今回の走破距離:106km  
累計走破距離:25,555km
(旅行日98/10/11)

国道257号のゴール 正式には起点の国道42号との交差点付近 静岡県浜松市