国道奔走記〜出張絡めて走破の旅
 その1 夜の湾岸

  神奈川県の川崎へ3日間の出張。これに絡めて国道を走ることにした。出張は水曜日から金曜日。まずは第一弾として水曜日、仕事が終わってから、京浜急行川崎駅前のニッポンレンタカーへ向かった。

<今回のお供は・・・>
 仕事といっても、実際は講習。17時には講義が終わり、いったんホテルへ荷物を取りに行ってから、レンタカー営業所に向かった。予約していたB−Sクラスは新車のマーチが用意されていた。今月登録したばかりで、まだ走行距離は1,500キロあまり。ラッキーである。しかも、フル装備4速オートマの1,300ccである。ステレオはフルロジックタイプで、カップホルダーつき。これで料金は、6時間5,500円に保険1,300円。会員価格なので、これの申し込みに300円、合計税込みで7,455円はけっこうお得ではないだろうか。もちろん、このBーSクラスがすべてこのようなフル装備のクルマがあたるとは限らない。運がよかったのだろう。



新車のマーチ。短い時間だが快適なドライブを提供してくれた。

<まずは第一京浜から京葉道路へ>
 2週間前に走った盲腸国道、132号線の写真を撮ろうと思ったのだが、クルマを停めることができるような場所が見つからず、さらに夕方6時過ぎという時刻は写真を撮るには少しつらい時刻だ。場所を探しているうちにどんどん暗くなっていき、数キロ走った時点で撮影をあきらめ、国道15号に戻った。夕方ラッシュ時ということもあって道路は混んでいたが、止まって動かないというほどでもない。ただ、蒲田の踏切はいただけない。天下の国道、しかも交通量の多い指定区間に踏切はいけない。しかもこの京浜急行羽田空港線は本数も多く、編成両数も長い。おまけに、蒲田駅に進入する際、急カーブなので、かなり低速でこの踏切を通過する。悪条件が重なっている。早急に鉄道との立体交差を実現させるべきだ。ゴーアンドストップを繰り返し、30分ほどで品川に至ったのだが、銀座付近の渋滞には辟易した。19時前という時間も悪かったのだろうが、ここでかなり時間をとられ、国道15号起点の日本橋に着いたのは19時20分頃だった。
 そのまま通過し、今度は京葉道路・国道14号の走破にかかる。国道4号との重複区間はわずか2キロほど。室町で国道6号に。この重複区間も4キロほど。両国橋の手前で14号が独立し、東に向かう。錦糸町、亀戸付近は混雑。荒川を越え江戸川区へ。時刻は20時を過ぎ、少し空腹感を覚えたので、目についたマクドで夕食。ジャンクフードで済ますのは本意ではないが、節約のため仕方ない。20分ほど休憩し、再びハンドルを握る。首都高速が寄り添ってほどなく京葉道路(有料区間)へ。電光掲示板に何も表示されてないところをみると渋滞はないようだ。マーチは4速のおかげで、それほどエンジン音は大きくないが、やはり追い抜き時はつらい。思ったようには加速してくれない。さらに、轍にハンドルがとられる。この大きさでは仕方ないか。幕張パーキングエリアで気分転換をする。道路地図とにらみっこし、蘇我で折り返すことにした。再び本線に戻り、順調に蘇我インターまでたどりついた。これで14号走破としよう。



「東京湾岸道路」の補助標識。こういうの、好きです。

<東京湾岸道路>
 国道16号で東京方面へ戻る。片側3車線で路肩もたっぷりとある、いかにも幹線国道といった道路だ。道はこのまま、千葉港で国道14号に切り替わる。ここから先ほどの、首都高との接続地点まで国道14号は2本併走している。交通量の多い14号をしばらく走ると、東関東自動車道が右側から寄り添ってくる。高架下を走り、ほどなく東京湾岸道路、国道357号が分岐する。同道は国道14号から左側へ分岐するのだが、流出路は右側。地図を見ていて「左側」と記憶していると、交通量が多いと進路変更できないこともあるだろう。看板をもっと整備するべきだろう。幸いクルマが途切れており、難なく357号へ進むことができた。湾岸といえども海は見えない。産業道路といった感じではあるが、信号が少なく走りやすい。
 東京ディズニーランドの前を過ぎ、旧江戸川を越えれば東京都だ。続いて荒川を越える。湾岸部で川幅が広く、かなり大きな橋だ。クルマの量が多くなってきた。有明である。フジテレビの大きなビルが見える。最近の東京人気スポット、お台場である。休前日はデートのクルマで混み合うのだろう。だが平日の水曜日とあって、ビジネスのクルマが多いようだ。国道357号はここでいったん途切れる。首都高湾岸線で東京港トンネルを越えれば、再び道はあるのだが、今日はここまでにしよう。東京レインボーブリッジで芝浦へ渡る。さすがに夜景はきれいだが、脇見運転は厳禁。

<川崎までの帰り>
 レインボーブリッジを渡り、国道130号を走る。この道は国道15号と東京港を結ぶ、たった500mの道。一瞬で走り終え、15号で蒲田へ向かい、そこから今度は国道131号を走る。羽田空港まで4km弱。これも一瞬。ガソリンを満タンにし、川崎の営業所へ着いたのは0時前。たった6時間で、14、15、130、131と4本を走破した。
 ちなみに、マーチの燃費は9.6km/g。これはきっと出発時に満タンでなかったのだろう。本来はもっといいはずだ。

今回の走破距離:114km   累計走破距離:26,786km
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