国道奔走記〜R256で岐阜の山奥をたどる



<よちよち往路>
 外は怪しげな雲行きである。そろそろ梅雨に入るのか、ここのところすっきりしない天気が続いている。朝7時に枚方の自宅を出た。R1は予想以上に空いており、名神高速道路に接続する京滋バイパスの瀬田東には、予想より30分近く早く着いた。ラッシュのピークになる前だったらしい。

洞戸村にて(国道256号)

名神の瀬田東から一路東へ向かうが、二日酔いと寝不足でどうも頭がすっきりしない。酒が翌日に持ち越すなんて滅多にないことなのに。そんなわけで、さっそく菩提寺PAに立ち寄る。ここは改装されて、かなり規模の大きいPAに生まれ変わっている。熱い缶コーヒーを流し込み再び本線へ。関ヶ原付近で眠気に襲われ、養老SAで再び休憩。我ながらなさけない。こんなに頻繁にパーキングにはいるなんて、いままでになかった。寝不足がたたっているのだ、と自分で自分にいい聞かせる。昨夜の睡眠時間は3時間である。
少し仮眠した後、岐阜羽島ICで名神を離れ、県道で市内を目指す。R21からR157にはいると、しばらくして右手に岐阜県の国道事務所がある。ここはトイレ休憩もでき(看板で案内表示がされている)、単独の案内書も発行されている。かなり開かれた事務所という印象を受けた。寄ってみたい衝動に駆られたが、休憩のしすぎがこういうところに響いてくる。まあ、自業自得とはこのことなんだろうな。
 

<国道256号 岐阜〜長野県坂下町>
 R157は、名鉄新岐阜駅の交差点では、北上する際右折禁止となるため、ほんの少し県道を走る。市内の輪中を目にしながら、R256を北に進む。郊外の雰囲気で、交通量が多い。しかし高富町を過ぎ、美山町に入るころにはのんびりした風景に変わり、カーブも多くなってゆく。洞戸村にはいると、道の駅・ラステン洞戸がある。ここでしばし休憩の後、一気に郡上八幡まで行くことにした。板取村から八幡町までは峠越えの狭い1車線の道である。交通量はかなり少ないが、カーブが深いため対向車には要注意である。八幡町で昼食をとり、市内をぬけてR256を進む。堀越峠の途中で郡上八幡城がみえるポイントがあるらしいがわからなかった。ここからR41に接続する金山町までは快適なドライブコース。非常に走りやすい。R41を少し下り、信号のない飛騨川沿いの三叉路を左折して、R256は東進する。ほとんど生活道路である。さびしげな峠を越え、R257と合流するとやっと幹線らしくなる。付知町には道の駅「花街道付知」もある。駐車場はかなり広い。まっすぐ進めば中津川だが、R256は再び寂しげな道を坂下町につないでいる。国道といった趣は微塵もない。R256は木曽山脈を越え、飯田までだが、今回はここまで。R19で中津川まで南下し、中央道中津川ICより帰路についた。
(旅行日97/6/6、99/6/3改)

付知町の道の駅・花街道付知にあった看板