国道奔走記〜デミオ初ツーリング・静岡


新車の購入(デミオ)を機に、静岡方面へドライブに行ってきた。旅のスタートは、東名相良牧ノ原インターを降りてR477を一路南下。この道はバイパス工事中で、完成すれば東名高速から御前崎への最短ルートになる(現在中間の一部のみ開通)。相良町でR150にはいり、御前崎はすぐそこだが、そこに行く前にすぐ西側にある浜岡砂丘へ向かった。
秋の柔らかな日差しの中に、波と風の音だけの砂浜は日常の喧噪を忘れさせてくれる、ある意味でとても贅沢な気分に思えた。ただ原発の煙突がこの素朴な風景をぶちこわしているのが少し残念だ。
砂丘でのひなたぼっこを終えると、次は太平洋に突き出る御前崎へ。ここの灯台は中にはいることができるのだが、そこからの眺めは絶品。さすが灯台があるぐらいだから、眺めがいいのは当たり前といえば当たり前なのだが…。R150号から少し離れるが、この方面へ来られた方は是非お寄りを。ちなみに、この御前埼灯台に限らず、日本の入場できる灯台は、内部の階段がかなりきつく、最上部は梯子なんてこともあるので、岬等に旅行されるときは、女性の方はスカートは避けた方がよいと思う。
岬からR150号線への数キロは中央分離帯に椰子の木が植えられており南国ムードがいっぱい。R150号線も、ここから静岡方面へは快適なシーサイドロードなのだが、堤防が高く、海が殆ど見えないのは残念。榛原町では少し渋滞したが、大阪の比ではなかった。焼津市内はバイパス未完成。その先の日本坂越えは、ドライブに来た人はぜひ旧道を走ろう。断崖絶壁をはうようにして走るその旧道からの眺めは、渋滞の疲れからも解放さるというもの。ただし急カーブが連続するので、脇見とハンドル裁きは要注意! 
坂を下りると海の上を走るというおまけつきのこの道は、静岡の少し手前でバイパスに合流し、再び海沿いへ。清水までは通称イチゴロードとも呼ばれている区間で、沿道には、これでもかというぐらいのイチゴ園。日も暮れかかっていたので、宿泊地の三保の松原へ直行。砂嘴の先端で、富士山を見てから旅館へ向かった。
海の幸をふんだんに使った夕食を堪能した翌日、日本平へ向かう。が、天気はあいにくの曇り空。富士の優雅な姿もすっぽり雲にかくれてしまい、頂上での散策にとどめた。名所がお好みの方は久能山東照宮へロープウェイが利用できるが僕はパス。
日本平有料道路を降りると静岡市街。ここも国道1号線は静清バイパスが完成しておらず、静岡駅の前を通り過ぎ、安倍川の手前からバイパスへ。島田宿を見学し大井川を越え、金谷で昼食の鰻を堪能し、再び茶畑の中を国道477号線で相良牧ノ原インターへ。ぐるりと一周してきたわけだ。静岡は関西人にとってはなじみが薄く、僕は特別なイメージを持っていなかったのだが、太平洋に面したこの街はそれが故の明るさに満ちあふれていたように感じた。
(96/11/21記、99/6/3改)