目次へ
伊勢湾岸道・名港トリトンはガラガラ

 
伊勢湾岸道・名港トリトンはガラガラ
 
<名港トリトンも国道〜302号>
 東名阪自動車道の名古屋西インターに着いたのは、午前10時前だった。今日は、名古屋近辺の走り残している国道を、できるだけなぞっていくつもりだ。まずは、伊勢湾岸道で名古屋港をまたぎ、名古屋市と半田市を結ぶ国道366号をめざすことにする。いきなりそこまで行かなかったのは、これから走る伊勢湾岸道が、国道302号の一部であるからだ。名古屋港に架かる3つの大橋が、伊勢湾岸道と呼ばれ、将来第二名神の一部になる。どうみても一般の高速道路なのだが、名古屋をぐるっととりまく国道302号の一部でもあるというのだから、ややこしい。302号は通称’環状2号’と呼ばれ、市中心部から放射状に伸びる各道路を結ぶ大動脈の役割を担っているのだが、まだ完成には至っていない。東側があちこちで途切れている。
 
東海インター側からの名港トリトン。橋は遠い…。
 国道1、23号とふたつの大動脈を横切ると、周りの風景は都市近郊から臨海工業地帯へと変わる。広大な埋め立て地には、まだ企業もそれほど多く進出しておらず、左側前方にこれから走る伊勢湾岸道の大きな橋脚を望むことができる。
 名港トリトン。名古屋港に架けられた3つの大橋につけられている愛称だ。一般公募で決まったという。
 飛島インターから本線に入る。片側3車線の広々とした道路はガラガラ。この道が東京と大阪を結ぶ大動脈の一部となる頃は、現在の東名のようにクルマで溢れるのだろうが、他の高速道路とつながっていない現状では走るクルマもまばらである。
 橋の上ということもあって、風が強い。クルマが少ないことを幸いに、制限速度以下でゆっくりと走る。橋上は道路がアップダウンしているので、脇見をせずとも風景を楽しむことができる。風が強いこともあるが、これだけの景色が広がるなかを急ぎ足で通り過ぎるのは、なんとももったいない。名港中央、名港潮見と2つのインターはそれぞれ橋の間に設けられたインターである。3つめの橋を渡り終えると東海インター。道はまだ少し先の名古屋南インターまで開通しているが、今日はここで降りる。少しややこしいが、この橋の部分は「伊勢湾岸道路」、先の部分は「伊勢湾岸自動車道」。建設された経緯が違うのだが、お役所の縄張りや税金の出所による話だろうから、利用者は気にせず走らせてもらうことにする。僕にしてみれば「第二名神」という名前に統一しておけばわかりやすいと思うのだが。
 飛島インターから東海インターまでの、いわゆる橋の部分だけでは、通行料850円。橋の写真を撮りたくて東海インターで降りたのだが、付近は工場やトヨタの船積み用敷地で、橋を望むことができるポイントがほとんどない。仕方なく、トヨタの埠頭の門から名港トリトンをカメラに収めたが、なんともつまらない写真である。地図をよく見ると、この付近で橋をまぢかに望むことができる場所はなさそうである。
 
このように単調な風景が続く国道366号。愛知県東浦町
 
<単調な郊外道路〜国道366号>
 高架下の暗い302号で23号へ出て、そこから366号が分岐する大府へ。しかし、23号は交通量が多い。いつ通ってもクルマが溢れんばかりに流れている。北側では、第二名神の工事が行われており、車線規制されているから余計にそう感じるのかもしれない。。
 有松インターから366号が始まる。郊外の単調な道。走っていても全然おもしろくない。国道という貫禄はまったく感じさせず、いたって平凡な郊外の道路である。気分転換にと、コイン洗車でクルマを洗うことにした。しばらく洗ってなかったので、クルマはドロドロ。とりあえず洗車機にかけるだけでも見栄えが違うだろう。
 そう思って700円注ぎ込んだのだが、こんなひどい洗車機はお目にかかったことがない。洗いと乾燥で1往復だけというのは仕方ないとしても、センサーが悪いのか、洗われてないところが多々あり、洗剤も多量に残る始末。これで700円は高い。2年ほど前、愛媛県の伊予小松でドライブスルー洗車なるものを試したことがあった。100円。そのときは、けっこうきれいになった。今回は、かなり高いのにひどい仕上がりだ。
 気分転換どころか、かなり気を悪くして再出発するはめになってしまった。
 半田市内では、一方通行が出現し、ほとんど生活道路。なんとなく走っているうちに、国道247号に出てきて走破終了。
 
<予定変更! 国道419号〜363号>
 たいした距離は走ってなかったのだが、けっこう寄り道したので、予想以上に時間がかかった。当初、蒲郡から473号を北上しようと思っていたが、少しキツくなってきたのでルート変更。
 今度は、419号で北上。知立までは、快適なバイパス路。中央に大きな敷地がとってある。将来、高架の自動車専用道でも作るのだろうか。
 知立から豊田までは155号との重複区間。何度も通っている豊田の町を抜け、再び419号単独になって北に向かう。しばらくクルマが列をなしていたが、いつのまにかローカルな風景に。
 ほとんど全線2車線で、とりたてて通りにくい所もなければ、印象に残る場所もない。こういう道は写真を撮るのに困る。なにか絵になる風景はないかと観察しながらゆっくりと走る。
 
国道419号 愛知県藤岡町
 ほぼ全線2車線で400番台の国道にしては走りやすい。もっとも、全線60km強と短い国道ではあるが。
 瑞浪市に入ってほどなく国道363号と合流。本日、2本目の国道走破。このまま363号を名古屋市内に向かう。この363号は、瀬戸物の町・瀬戸市と国道302号の間を走り残しているからだ。
 土岐市からは248号との重複。いつもそうだが、瀬戸市では渋滞。このまま、363号は名古屋市名東区で302号に合流するまで、走って止まって、の繰り返し。夕方という悪条件も重なったこともあると思うが、瀬戸市からほとんどスムーズに走ることはできなかった。
 302号で名古屋西インターまで走ろうかと思ったが、この先未開通。しかも、開通は2月9日と書いてある。惜しい。仕方ないので、大森インターから東名阪に乗り、そのまま帰路についた。
(旅行日 2000年2月5日)
 
 
今回の走破距離:91q 
累計走破距離:29,330q