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国道エッセイ9 「国道東西南北」
 
 全国に張りめぐらされている国道網。これらのなかで、東西南北の最端を通っている国道は何号線だろう。最北端が宗谷岬を通る238号だということをすぐに思いつく人は、ライダーなら結構多いのではないだろうか。北緯45度31分に位置するこの道に、この夏訪れたという人も多いだろう。最東端は44号線。根室市で東経145度35分を通過する。最西端と最南端は同じ国道で、石垣島の東経124度9分北緯24度20分を通る390号である。ちなみに、日本のへそと呼ばれる東経135度の西脇市を通る国道は175号。日本の中心部を瀬戸内海(明石市)から日本海(舞鶴市)へと結ぶ国道である。そして、この道は水分れ街道と呼ばれ、日本一低い中央分水界(標高95.5m)を通る国道でもある。
 
 
平成9年9月28日