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国道エッセイ4 「日本一短い国道 R174」
 
 道路時刻表をみると、長さわずか187m。この日本一短い国道174号線は、神戸市中央区に存在する。が、しかし、市販の道路地図帳をみてもR174の表示は見当たらない。本屋で、片っ端から当たってみたが、やはりない。唯一、国土地理院の1万分の一と、2万5千分の一地図に載っているのみであるが、いずれにしろ一般的ではない。(まあ、普通は特に必要としないでしょう)そこで、友人の力を借りて実地調査に出かけてみた。終点は予想どおり、阪神高速神戸線の直下R2の税関前の交差点。ここで、建設省の基準点を発見したので、まず間違いない。阪高の高架下では、ルート看板もしっかりキャッチ。問題は起点。どうも起点を示すような物件はなく、行先案内板にもR174の文字はない。税関の先は突堤で、どう考えても税関の前が起点である。疑わしきは、歩道の脇にある写真のような表示のみである。ここから、税関前交差点へはわずか数十m。いったいどこから200m近い数字が出てくるのかわからないが、とにかくR174が実在することは確かだ。
 このR174、道路地図を見ていただくとわかると思うが、この上に阪神高速と2号線の浜手バイパスが通っている。このため、地図に掲載するにもこの2本の道路が被さって、表記する場所がないのである。うーん、何とも気の毒な国道である。
 ちなみに、短い国道のベスト10は、別表の通りである。