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国道エッセイ2 「実態のない国道」
 
 本誌2月号に、国道の欠番についての記事があったが、これを読んだ後、道路時刻表を見
て「あれっ」と思われ方もおられると思う。というのも、ここに書かれていた欠番以外に、
国道番号がいくつか欠けているものがある。この欠番については、別表のとおりであるが、
厳密にいうと「欠番」ではない。この件について、道路時刻表の発行元に問い合わせたとこ
ろ、以下のような答えが返ってきた。すなわち、これらは平成4年4月に国道が追加された
ときに(450号以降)、全く道路の実態のないところに指定したものであり、今後区間を
定めて新設する予定であるが、497号については日本道路公団管理の有料道路に取り込ん
でいるので、掲載については今後検討するとのこと。筆者が思うに、区間設定から見てこれ
らは早い話「高速道路」である。例えば、R470は能越自動車道、R475は第二東名と
推測される。このような例はR478に存在し、実際は京都縦貫自動車道である。現場にも
例の逆三角形の「478」と示された国道標識は見あたらない。(見つけられた方は教えて
ください)よってこれらの国道は、たとえ道路時刻表に掲載されても、誇らしげなナンバー
入りの国道標識は見ることができないのではないだろうか。
 
 
国道番号
起点
終点
 
450
北海道旭川市
北海道紋別市
 
470
石川県輪島市
富山県砺波市
 
475
愛知県豊田市
三重県四日市市
 
483
兵庫県豊岡市
兵庫県春日町
 
497
福岡市
佐賀県武雄市
 
506
那覇空港
沖縄県西原町
 
平成9年3月15日