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サービスエリアの異変
 
 十月一日から、日本道路公団が管理する高速道路のサービスエリア、パーキングエリアの大部分が二つの団体によって営業されることになった。エリアでも「競争によってよりよいサービスをめざします」とというようなうたい文句が書かれたポスターを掲示していたので、これで少しはエリア内での飲食も安くなるのかな、と思っていた。ところが、先日サービスエリアでもらったパンフレットを見ると、競争原理からはかけ離れた実態がわかった。まず、この二つの団体というのはどちらも財団法人である。株式会社等の民間企業ではない。今までは、道路施設協会という財団法人が運営していた。ポスターを見て小生はてっきり同法人のサービス部門を分離・民営化して、同じエリア内で競争させるのかと思っていたらさにあらず。ひとつのサービスエリアにはどちらかの法人しか担当しない。さらに、全国ほとんどの高速道路のエリアを各ブロックに分け、ブロック毎にこのどちらかの団体を担当させている。例えば、東名高速の場合、東京インターから中井PAまでハロースクエアという法人。そこから足柄SAをまたいで駒門PAまでジェイサパという法人で、その先は浜松インター手前の遠州豊田PAまで再びハロースクエア。これはまだいいほうで、名神は道路公団が管理する大津以外のサービスエリアはすべてハロースクエアが担当。つまり、近接するエリアは同じ法人で固められているので、休憩するのにふたつのどちらかを選ぶ、なんてことはできないようになっている。
 おいこら! こんなもんで競争原理が働くのか! やっぱり高速道路では安くてうまいもの、にはありつけないんでしょうかね。しかしこれって、役人の天下り先が増えただけじゃないの?
 
※ドライバー 「読者街道」応募