目次へ

東京湾アクアライン
 
 
 東京湾アクアラインが、いよいよ今年中に開通する見通しになったが、各マスコミの反応は冷ややかである。おりしも財政再建の風潮に高い通行料金が、報道機関の格好のネタになっているのだろう。しかし、このような巨大プロジェクトが完成する直前になっていつも思う事なのだが、なぜこのタイミングで否定的な報道ばかりが流されるのだろう。この道路の工事が開始されたのが、バブル真っ最中の平成元年。誰もが渋滞する道路に霹靂し、完成を心待ちにしていたはずである。さらに、この道路は東京湾周辺地域だけのものではない。東京湾アクアラインは国家的財産である。
 今後、時間価値はますますその重要度合を高めていくであろう。そのとき、このアクアラインの存在は、現在のマスコミの無責任な報道など過去物語としても残らないほど存在価値が高くなっていることを期待すると同時に、それが実現するよう努力が必要ではなかろうか。
平成9年6月3日
 
 
※Artery・LETTERS応募