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 国道走破のヒント

 
不通区間が2ヶ所ある国道152号
 ある国道を走破するには、起点と終点がわかっていなければならない。ならば、どうやってそれを調べるか。地図を見て判断する、ということが考えられるが、これには落とし穴がある。国道には重複区間というものが多数存在していて、ほとんどの地図にはそれが反映されていない。例えば、国道17号線。地図を見る限り、東京と長岡を結ぶ国道だが、実際には、起点が東京で終点が新潟市。つまり、長岡から新潟までの区間は国道8号との重複区間である。この重複区間、途中の区間で重複する場合(ある地点で別の国道と合流し、しばらく重複してから、再び単独の国道として分かれる場合)は、注意して地図を見れば気づくが、起終点からある一定の区間が重複している場合は、まずわからない。これは、道路時刻表についている区間表を見るのが手っ取り早い。
(当HPの自己満足記録コーナーの「走破データ」に掲載しているのでご参考まで)
 ただ、これは重複区間でないところでもいえることだが、正式な起終点というのはわかりづらい。役所に近い大きな交差点などが、よくあるパターンである。僕はそこまで厳密にこだわっていない。接続している国道を少し余分に走れば間違いないから。
 道路は、鉄道ほど起終点がはっきりしていなので、各自がルールを決めて楽しめばいいと思う。
 気をつけなければいけないのが、海上区間を含む国道。42号は、浜松を起点に、紀伊半島を海沿いにまわり、和歌山までを結ぶ国道だが、渥美半島の伊良湖と三重県の鳥羽との間は海上区間である。海峡部や離れ島にある国道は、海上区間を含んでいる場合が多い。国道は、ネットワークという思想で制定されているので、沖縄本島より小さい島で、島内だけの国道というのは存在しない。佐渡島の350号も、起点は新潟で終点は上越である。
 不通区間がある国道は、基本的に走破できない。パターンとして300、400代の国道に多いが、長野県の上田と静岡県の浜松を結ぶ国道152号のように若い番号でも存在する。ちなみに、152号は、途中2カ所の不通区間がある。開通区間だけを走って「走破」とするかどうかは、個人の認識次第。名古屋の302号のように、近い将来全通する見込みがあるところもあれば、群馬・新潟県境の清水峠を越える291号などは、100年後も開通しているかどうかわからないような例もある。ちなみに、僕はこういう道路を走破とはみなしていない。開通している区間を全部走ったとしても、表計算の走破率は個別に「99%」と入力する(基本的には計算式で出るようにしている)。
 このあたりは、個人で好き勝手にやればいい領域の話でしょう。
('99/7/23記)