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 地図について

 
 ドライブに地図は必携である。とくに、僕のような「国道を選んで走る」という人間には、道路の看板などあまり役に立たない。一般の人は、目的地へ行くのに、それが国道であろうが県道であろうが関係ない。早くて走りやすい道なら何だっていいのだから、県道のほうが立派な道ならそちらに導くよう表示されている。しかし、僕の旅は、そういうわけにはいかない。より厳密に国道を走るという使命がある。これは重要である。よって、国道をトレースするということは、必然的に地図とのつきあいも深くなるのだ。
 僕は、目的に応じて地図を使い分けている。関西近郊をまわるときは、昭文社の“スーパーマップル”。情報量が圧倒的である。都市部の狭い道、交差点名、一方通行、そしてガソリンスタンドやコンビニなど、かなりの情報がが克明に表示されているので、抜け道を探すときなども重宝する。
 旅の大枠のプランを立てるときは、高速道路のサービスエリアに置いてある地図が便利。広い範囲を1枚に書き込んであるので、走破プランのイメージを起こさせやすい。
 詳しい走行ルートの設定と、実際の旅で頻繁に使用するのが、昭文社の“ツーリングマップル”。バイク向けの地図だが、道路の状態や観光名所など、旅を楽しくさせる情報がたくさん詰まっている。ただ、県庁所在地クラスの都市部では、たとえ幹線国道であっても道路が入り組んでいる。国道が直角に曲がっていることも多々ある。都心部の拡大図はついてないので、必要に応じて、その詳細がわかる地図を買い足している。
 パソコンの地図は、今のところ、プリントアウトして走ったところを塗りつぶすのに使うくらい。一覧性では、既製の印刷された地図にかなわない。
 目的に応じて、何種類かを使い分けることが、地図活用のコツだ。
(99/6/8記)
 
常用している地図。目的に応じて使い分けるのがコツ