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| 会社のビルの地下１階にあったカメラ屋が店を閉めることになった。ずいぶん世話になっていた店だけに残念だが仕方ない。その記念ということでもないが、店に置いてあった中古のニコンFEと28mmレンズを買うことにした。店の親父は最後だからと、かなり安くしてくれた。 ニコンのカメラを使うのは初めてだった。一度使ってみたいと思いながら、1台でもボディを買うと、交換レンズが欲しくなるのは目に見えていたので手を出さなかったのである。しかし、ひょんなことから手に入れたマニュアル機。絞り優先AEも付いているのでポジも使いやすい。 そう思っていた満足し購入したFEだが、意外な使いにくさがあった。ニコンファンならご存じのことだが、巻き上げレバーを引いていないとシャッターが切れない。これが電源スイッチを兼ねているのだ。これに慣れることができず、何度かシャッターチャンスを逃した。さらに私は効き目が左で、しかも眼鏡をかけている。こうなると巻き上げレバーにかけた親指の腹が眼鏡の右側レンズにもろにあたる。レンズは汚れるし、手も目も違和感がある。 こういったことが許容できず、春に買ったカメラだが夏には売却していた。カメラは使ってみないとわからないということが身に染みた一件だった。 （2006.1記） |
京都・桃山南口 2002.3 E100VS
