Canon EOS650


個人的には気に入っているスタイリング。

シンプルなトップ。余計な機能はない。
 
 キヤノン最初のオートフォーカス機。発売は1987年(昭和62年)3月。しかし、この頃のカメラ業界のことはよく知らない。実は写真から離れていた時期で、ミノルタからα7000が発売され、それを応用に追うようにキヤノンが送り出したことくらいしか記憶にない。というのもこのカメラ、自分で買ったものではない。妹が買ったものだ。写真を趣味としていたわけでもない妹がなぜ、高価なAF一眼レフを買ったのかはわからない。妹が結婚して家を出て行くのを機に、眠っていたカメラを半ば強引にもらって自分のものになった。

 基本的に必要最小限の機能しかなく、それほど使いやすいわけでもない。シャッターの感触もイマイチで、それほど積極的に使おうとは思わない。しかしそのシンプルな機能ゆえに、余計なことを考えずに撮れることから、たまに気分転換で使っている。デジタル化で銀塩機材の大部分を売却したいま、自分にとっては貴重なフィルム一眼レフの一員でもある。


高槻
Canon EOS650 TAMRON17〜35mmF2.8-4 CENTURIA400


<スペック>
発売年月 1987年(昭和62年)3月
発売時価格 118,000円(EF35-70mm F3.5-4.5)
80,000円(ボディ)
型式 35mmフォーカルプレーンシャッター式マルチモードAF一眼レフカメラ
画面サイズ 24×36mm
標準レンズ EF35-70mm F3.5-4.5、EF50mm F1.8
マウント 内3爪バヨネット式(取り付け回転角60度)、内径54mm(外径65mm)、フランジバック44mm、完全電子化8接点付き=EFマウント(以下EFマウントという)
AF方式 TTL位相差検出方式(ズレ検出)、AFモードはワンショット/連続AF=随時レリーズ可能、AF検出範囲はEV1〜18(ISO 100)
シャッター 縦走行の電子制御フォーカルプレーン・1/2000〜30秒・B・X=1/125秒(ホットシュー式)、電子制御セルフタイマー内蔵(LED点滅表示)
ファインダー ペンタ固定アイレベル式、倍率0.8倍、視野率94%、全面ニューレーザーマット
ファインダー情報 AF測距用マーク、合焦、部分測光範囲、マニュアル、部分測光表示(AEロック)、シャッタースピード値、絞り値、深度優先AE、スピードライト充電完了、露出補正
測光・露出制御 複合型SPC素子使用、TTL開放測光シャッタースピード優先式AE、絞り優先式AE、プログラム式AE、深度優先AEおよび定点連動マニュアル、測光感度分布特性=画面6分割評価測光/中央部分(画面中央 約6.5%部)測光(AEロック機能付き)、露出補正±5EV(1/2ステップ)可能、測光連動範囲はEV1〜20(ISO 100:F1.4)、フィルム使用感度域はISO 6〜6400
外部LCD表示 シャッタースピード値、絞り値、AFモード、フィルム在否、フィルム給送、フィルム巻き上げ完了、撮影モード、巻き上げモード、バッテリーチェックなど
使用電源 6Vのリチウム電池2CR5型1個
フィルム装填・給送 フィルム位置合わせ、裏蓋閉じで自動セットされるオートローディング、内蔵モーターによる自動巻き上げ、約3コマ/秒と1コマ(スイッチカバー内の巻き上げモード選択ボタンによる)
フィルム巻き戻し 内蔵モーターによる完全自動式(途中巻き戻し可能)
大きさと質量 148×108×68mm、660g