Canon EOS-1V
このカメラを買ったのは2003年4月。前月にはEOS10Dが発売され、カメラ界は本格的なデジタルブームが始まっていた。事実、会社の友人はその10Dをゲットしていた。ほぼ同じ価格で自分はキヤノンのフラッグシップフィルムカメラを買った。このカメラでないと撮れないような写真を撮ろうとしていたわけではない。スナップ中心なので持っていたEOS7で十分だったのだが、店頭で触ったEOS-1Vの重厚感が忘れられず、またそのときはフィルムを極めようとしていたのでデジタルなどまったく考えずに購入した。 実際使い心地は最高で、今でも忘れられないカメラである。シャッターを切ったときの「切れ味」と言ったらいいのだろうか。感触がとても心地よかった。しかし1年もたたないうちにデジタルへシフトすることになり、オークションで売却した。本来はフィルム用に残しておきたかったが資金の関係でやむなく売却せざるをえなかった。今でも欲しいと思うカメラであるが、一度手にしたものは再度購入しない主義なので、思い出で生き続けるだけである。 (2006.1.31) |