Canon AE-1PROGRAM

 
 13歳の時に買った、初めての一眼レフ。同時購入したレンズはNewFD50mmF1.8。今でこそズームレンズとセットで買うのが当たり前になっているが、当時は標準レンズとのセットこそが標準だった。発売時の定価はボディのみで60,000円。50mmF1.8セットで82,000円だった。

 お年玉とこづかいを貯めて買ったこのカメラの愛着は何にも代え難く、毎日取り出してはボディを磨き、空シャッターを切っていた。

 思い入れが強いだけに、その後手放すことはできなかった。31歳になったとき、しばらくやめていた写真趣味が復活してEOSシステムを揃えるために交換レンズや他のボディは売却できても、このカメラだけは売ることができなかった。

 機能的には露出補正機能なし、ファインダー情報は絞り値のみと決して使いやすいカメラではないが、このカメラを持つと10代の頃を思い出し、とても清々しい気持ちで撮影できることができる。

 例によってシャッターの鳴きが発生していたので、キヤノンで修理してもらった。同時にモルト交換もしてもらったので、安心して使える状態になった。修理費は約15,000円。この先も動く限り、撮影に持ち出したいと思っている。



写真趣味ブランクの20歳の頃
記念写真でもAE-1プログラムがメインだった。
四国・天狗高原 レンズ:FD28mmF2


<スペック>
発売年月 1981年(昭和56年)4月 
発売時価格 92,000円(ニューFD50mm F1.4SSC付き)
86,500円(ニューFD50mm F1.8SC付き)
60,000円(ボディ) 
型式 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
画面サイズ 24×36 mm
標準レンズ ニューFD50mm F1.4、ニュー50mm F1.8
マウント FDマウント
シャッター 4軸式の布幕横走行フォーカルプレーン ・1/1000、1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1、2秒、Bおよびプログラム、全速電子制御式、セルフタイマー内蔵(電子音作動報知)
フラッシュシンクロ X接点ドイツ型ソケットおよびホットシュー式 
ファインダー ペンタ固定アイレベル式、倍率0.83倍、視野率94%、スクリーン中央にダブルエシェレットプリズム構成によるニュースプリットプリズム式距離計、その周囲にマイクロプリズム式距離計を備えたレーザーマット式、ミラーボックス側から交換可能の交換スクリーン8種完備
ファインダー内情報 露出計指針、絞り目盛り、マニュアル表示、プログラムAE表示、スピードライトの充電完了・調光確認表示、手振れ警告、露出過不足警告
測光・露出制御 SPC素子使用、TTL開放中央重点平均測光/TTL絞り込み測光、露出補正機構=スイッチ式AEロック機構、AEモードはシャッタースピード優先式AE、プログラム式AE、絞り込み実絞りAE、スピードライトAE、測光連動範囲はEV1〜18(ISO100:F1.4)、フィルム感度使用域はISO12〜3200
使用電源 6Vの4LR44 アルカリマンガン電池1個、バッテリーチェックはボタン押し電子音の発振周期式
フィルム装填・給送 裏蓋開閉スプール差し込み式、上部レバー120度回転、予備角39度(小刻み巻き上げ可能)
フィルムカウンター 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し 折り畳み回転クランク式
大きさと質量 141×88×48mm、565g(ボディ)