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ヒロシマ万象   江成常夫

新潮社 2002年7月 ¥6500




写真群の中心は原爆である。各写真には、爆心地からの距離が記されている。
この写真集は「戦争はいけないことだ」と単純に読者へ訴えているだけのものではないと思う。あの原爆が投下された日から、我々日本人は何を感じ、どのように生きてきたのか。そんなことを考えさせられた。
この写真集から感じたこと。
「ヒロシマ万象」は、戦後人々が原爆にまるわる何某かを、それぞれに思いをこめて過ごしてきた、その思いの断片を写真群に表現しているのではないかと感じた。