キヤノンIXY DIGITAL Lの研究


 とにかく負担を感じずにカメラを持ち歩きたい、ということで買ったカメラ。だが、デザインにひかれたのも事実。これほどデザインが洗練されたカメラも他にないだろうと思う。加えてタバコの箱より小さいサイズで質量100gは胸ポケットに入れておいても全く違和感がない。さらに39mm相当の単焦点レンズという潔さ。キヤノンは、売れると確信して世に出したとは思えないのだが、実際にはかなり売れている。ブランド力もあるだろうが、手軽さ・わかりやすさとデザインがウケたのだろう。

 こんな小さいカメラなのだが400万画素なのでA4サイズに引き伸ばしてもシャープ。ただし、画面右端は画像が流れる。(私のだけかも) 画質云々というべきカメラではないので、私は特に気にしていない。それより、フィルムではなし得なかったこの大きさに、デジタルコンパクトの可能性を感じたりする。サイズだけでは、ペンタックスのOptioS4なども考えたのだが、正直スタイリッシュな点でこちらに食指が動いた。

 決してメインになるカメラではないが、いつもバッグに、ポケットにしのばせておけるカメラ。よって、あらゆるシャッターチャンスに強いということになる。

 いや、本音を明かせば、ポケットにあるから思いついたらすぐ撮れる、バッグの中なら面倒だから取り出さなかった、あるいは、かさばるから持って出なかった、ということがあるだろうと思う。IXY DIGITAL Lは写欲も引き出してくれるカメラであると思う。

 画像で右側が流れると書いたが、それをのぞけば画質はすばらしい。キヤノンの絵作りはほんとうにうまいなあ、とこの”L”の画像を見ていて思う。大きいカメラならきれいで当たり前。小さいからひいきめに見ているのは認めるが、それにしてもバランスがいい絵作りをしてくれる。私のまわりも「キヤノンの画像は心配なし」という理由でキヤノンを選ぶ人が多い。

 ちょっとリクエストさせてもらえるなら、やはりもう少し広角のレンズが欲しかった。もし、30mm相当の画角を持った”L”が出てきたら。
 そりゃ欲しくなるでしょう。