正直、買おうかどうか迷った。28〜200mm相当のLレンズがついたカメラとはいえ、価格ではキスデジに匹敵するぐらい高価な買い物である。もともとスナップ撮るのにLレンズなんていらないし800万画素も不要。私の場合、何より操作性がカメラ選びの基準。これは「気持ちよく撮れる」という感覚的な部分も含んでのこと。PRO1は操作性は問題なかったのだが、AFを含めたレスポンスの悪さとEVF(液晶ビューファインダー)の見にくさがストレスを生み出すのでは、ということが懸念点。最後まで気になっていた。
迷いに迷ったのだが、結局買った。高いコンパクト機と割り切って。そのとおり、コンパクト機にしては高いのだが、高価格を打ち消すメリットがあるのでは、いやきっとあるはず。固定概念を捨てるのだ、と完全にその気になっている。こうなると買う理由を自分でこじつけている感は否めないのだが。
ただ、今回はかなり店頭で実機を確認した。前述のとおり、いろいろ懸念点があったからである。買う前にこれほど触って確認したのはEOS-1V依頼である。EOS-1Vも買う前に悩んだ。スナップに果たしてこれだけのカメラが必要なんだろうかと。しかし、実際使い始めてとても満足していた。重いにもかかわらず持ち出すのはこのカメラであった。デジタルシフトがなければ今もメイン機として使っていただろう。
EOS-1Vと同様に店頭でいじり倒していたので、きっと満足できるはず。
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