フィルムからデジタルへ移行の検証 9 (2005.1.28)


 「リコー キャプリオG4wide」と題し、使用感などを2003年12月26日に書いている。引用文にもあるように、これを使ってみて「デジタルでもいける」と判断した。翌年1月にはキスデジタルを購入し、本格的にデジタルへ移行している。これは、
G4wideでコンパクト機の限界をみたからである。もちろん、コンパクトの長所もあるのだが、やはり一眼レフにかなわないところが多数あった。
 まずは、G4wideについて。

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 デジカメ知識がほとんどないまま、レンズの広角側に28mm(35mm換算)を備えていて、実売3万という理由だけで買ったこのカメラ、使っていくうち、またデジカメの勉強をしているうちに、素晴らしいカメラだと思うようになった。

 気に入っているので長所から述べる。
 まず、レスポンスがいい。起動、AF合焦ともコンパクト機にしては速い。書き込みが少し遅く感じるが(高速の256MBのSD使用においても)これは仕方ないだろう。

 単3電池使用可。何かと安心。今や少数派。貴重です。
 露出補正、ISO感度、ホワイトバランスがアジャストボタンで使いやすい。でも後者の二つは撮影のたびに変えるものでもないので、補正だけでいいんですけどね。

 SDメモリ使用。意見が分かれるところだが、将来性があるのはSDと思う。また写真にだけに限らず応用範囲が広くなってくるだろう。MP3プレーヤーをSDで聞いていて、撮っているSDが足りなくなったらMP3のカードを代用する、なんてこともできそう。

 厚みはあるものの、コンパクト軽量で文句ありません。強いていえば、28mm単焦点が欲しい。いわゆるGR-1のデジカメ版ですね。

 短所は、まあそれなりにありますが、我慢できます。ファインダーですな、問題は。これは付いてるだけで使い物になりません。だいたい、私の機種は左1/4ほどがファインダーに出てないですから。もちろん、撮影情報も全くありません。ズーム連動はするけど、するけど、のぞくだけ、のもの。

 このように、かなり気に入っている。ただ、これはG4wideに限った話ではないが、コンパクト機のCCDでは高感度のノイズが多いこと。デジタルに足を踏み入れたのも、ISO感度変更が自由と点に期待してのことだったが、これは一眼レフじゃないとキツいようである。




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 このカメラは、かなり気に入っていたのだがA4プリントする際、300万画素というのが少しきつく感じた。翌年5月に500万画素のGXが発売されたので、買い換えに至るが、G4wideの好感がリコーカメラ継承につながった。


 

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