結婚式 (2004.4.25)


 2歳の娘は今、下ネタが大好きである。仕入れ先はだいたい保育所であるが、ほんとうにロクなことを覚えてこないものである。
 さて、この土曜日に親戚の結婚式があった。家族4人で行っていたのだが、式も中盤にさしかかり、司会の方が私と妻のところへ来られて「もうすぐお色直しが終わって新郎新婦が来られます。花束贈呈はお子様お二人でよろしいですね」と言われた。おいおい、私も妻も聞いてないぞ。まあそれほどたいしたことでもないし、あの呑気な新郎新婦二人のことなので言い忘れていたのだろう。
 キャンドルサービスのあと、いよいよ我が息子・娘の晴れ舞台。司会の方に呼ばれて2人は頼りなく向かっていった。名前を聞かれたあと、司会の方が「それでは、おめでとう、っていってくださいね」と言われマイクを向けられた2人、6歳の息子が小さい声で「・・・おめでとぅ・・・」
頼りない長男である。司会のおねえさんが
「あんまり聞こえなかったなあ。もう一回言ってみようか」とマイクを向けられ、息子がしりごみしているとき、2歳の娘はマイクに近づき堂々と大きな声で叫んだ。
「おめでとう、うんこ!」
その瞬間、司会の方が硬直しているのをよそに、二人は花束を持って新郎新婦にところへ走っていった。
品格も段取りもあったものではない。そして私は、落ち込みながらシャッターを切っていた。

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