D70 (2004.1.29)


 ニコンからD70が正式発表になった。kissデジタルの独走を阻むべく、2004年3月発売と発表されたときはニコンマニアならずともスペックや価格が気になっていたと思うが、本日正式にリリース発表となった。

 内容を見てみると、kissデジタルよりもワンランク上のカメラ、という印象。ニコンらしいといえばニコンらしいが、まともに対決しても勝てないのは銀塩で痛いほどわかっているはずなので、あえて違うクラスをめざしたのだろう。それは正解だと思う。

 かくいう私もD70を気にはかけていた。フィルムではキヤノンを使い続けているので、デジタルでもレンズ共用できるキヤノンのボディを選ぶのがふつうなのだが、ニコンはニコンでいいところがある。写真好きの人間をよくわかっているし、それに応える製品作りをしていると思う。ニッコールクラブの運営を見ていても写真芸術に真剣に取り組んでいると感じる。デジタルカメラの関係でいえば、起動が早いという点にもっとも惹かれる。キヤノンは総じて遅い。

 とはいうものの、使い慣れたEOSから離れることもできず、一週間前にkissデジタルを買った。もちろん、D70の内容が明らかになってからも後悔はない。D70がすでに手に入る環境だったとしても、D70を迷わず買うというまで至らないと思う。それはレンズ資産の件や高感度および長時間露出時のノイズの件など、いろいろ理由はある。

 レンズはEF-Sではなく、タムロンの17-35mmF2.8-4にした。私は28mmの画角にこだわりがあるので、17,8mmクラスが必要になったわけだが、EF-Sのセットにしなかったのは、このレンズに距離目盛りがないから。スナップではMFで2mに固定しておいて撮影というスタイルが多い。距離目盛りがないと不自由なのである。同時期にシグマから超音波(HSM)の同じ様なスペックのレンズが発売されたが、重くて高いということでタムロンにした。もっといえば、ズームでなくてよかった。17.5mmあたりの単焦点があれば言うことなしに買っていたのだが、そういうレンズはないので仕方なくズームにした。

 kissデジタルのレポートは後ほど。とりあえず、かなり満足しております。


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