デジタル化はパソコン進化により (2004.1.20)


 デジタルに注力するようになったのは、デジカメの進歩もさることながら、パソコンの影響も大きい。デジタルは常にパソコンに依存しなければどうにもならないのが現状である。まあ、パソコンなしでも何とかなることはなるのだが、こと「創作活動」という視点でデジタル写真に関わるとなれば、これはもうパソコンなしではやっていけない。

 この点がネックになって、デジタルを躊躇していた。パソコン自体の不安定さ、データの保存について、およびコストの面など。

 しかし、ここにきて状況が変わってきた。まずパソコン自体について。つい最近まで、Windows98を使っていたのだが、これがまた不安定なOSだった。しょっちゅうフリーズするし、USBも1.0だったので転送速度が遅い。ところが2003年秋、会社の端末がWindows95からWindowsXPマシンに更新された。XPは、会社でシステムを構築するにはいろいろ難題の多いOSなのだが、個人で使うにはWin98から乗り換えるに十分なOSなのではないか、という感触だった。それから年末に自宅のパソコンを買い換えたのだが、フリーズする機会は会社も含めて皆無に近い。

 これは、OSのカーネルが根本的に変わったからである。Windows2000/XPより前のOSでは、コンピュータ処理においてもっとも重要なCPUとメモリの管理が少しずさんだったが、これが改善された。システム的に言うと、アプリケーションからこれらの資源に影響を及ぼさないようにできている。この結果、作りの悪いソフトがOSのメモリ領域を脅かしてフリーズする、といったことがかなり減った。

 もちろんXPでもフリーズすることはある。しかし、その安定性は格段に向上した。USB2.0は転送速度も速く、まだ画像保存についても、マルチコンボドライブが値下がりして、CD-Rにバックアップがとてもやりやすくなった。古いWin98マシンにSCSI接続でCD-Rドライブを接続しても遅かった頃は隔世の感がある。

 こういったパソコン環境の進化でデジタルへの踏ん切りがついたといえる。

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