バレンタインデー (2003.2.14)





鈴鹿市 2002.12
Canon EOS7 EF20-35mm F3.5-4.5
E100VS

 今日は2月14日、バレンタインデーである。ウチの職場はドライな職場なので義理チョコなどという習慣はなく、通常と同じ、至って平凡な一日である。
 実はこの私、もう30も過ぎたというのに甘い物が好きなのである。とりわけチョコレートには目がない。会社の帰りに駅の売店でM&Mのチョコレートを買ったりする。しかし、30代のおっさんが売店でチョコレートを買っているというのも何となく格好悪いような気がして、人の目を気にしながらこそこそと買って家で食べたりするのである。

 で、チョコレートが好きなのにもかかわらず、こういう環境にいるのでチョコレートをくれるのはヨメだけである。そのヨメは、先週仕事の帰りにチョコレートの詰め合わせをどこかで買ってきてくれたのだが、今日の時点でほとんど残ってない。この一週間で私がほとんど食べてしまったからだ。これでは2月14日があまりにも寂しいので「もう一回くれ」というと
「15日になったら生協で残品が安く売ってるから買ってくるわ」
まあ、拒否されるよりマシなので明日まで待つことする。

 それはそうと、仕事は山ほどあるのだがやる気がないので、仕事場の女の子にインスタントメッセージを送ってひまつぶしをすることにした。その子は、最近彼氏ができたらしく、昨夜はじめて”手作り”でチョコレートを作ったらしい。けっこう気合いが入っているようである。それで、どんなチョコを作ったのかと聞いたら、アイデアが浮かばず、ふつうの板チョコにしたとのこと。板チョコって、溶かす前と同じではないんか・・・。

 しかしまあ、せっかくの手作りなんだから、もうちょっと工夫がほしいと思う。そこで、私なりのアイデアを提案してみた。
送信:「もっと彼氏を喜ばせてあげる努力をせなあかん。来年は手作りチョコで”大阪城”を作りなさい。これは相手も相当ビックリするぞ」
受信:「そうですか? 喜びますかね?」
送信:「俺なら飛んで喜ぶぞ。周りに自慢しまくるわ。『俺の彼女、手作りチョコで大阪城作ってくれてんぞ』って。もう絶対ホレ直すやろなあ」
受信:「そうですか! やってみようかな♪ でも難しそう・・・」
送信:「大阪城が難しいなら、本能寺か三十三間堂とかでもいいかもしれん。要は気持ちやからな」
受信:「うむ。固いお菓子をベースにしたら作れるかも♪」
送信:「おう! 骨組みはバター味のプリッツを使おう。骨組みの固定は粘度の高い水飴を使えばいいんや」
受信:「けっこう職人の技術がいるような」
送信:「シンプルで、ということなら”前方後円墳”というアイデアもある」
受信:「・・・。大阪城に挑戦してみます。彼、喜んでくれますよね」
送信:「間違いない。絶対大喜びするに決まってる!」
受信:「そうですよね♪ 来年に向けてがんばります!」

その子の彼氏がどんな方なのか全く知らないが、いろんな意味で来年のバレンタインデーが楽しみである。

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