28mm (2001.11.6)


 写真を撮っている人なら、誰しも得意な画角(焦点距離)というものをもっていると思う。
 僕の場合は28mm(35mmカメラ)で、ズーム使用のときも、ほとんどこの位置に固定して撮っている。
 スナップを撮るのに、この28mmという画角は、ほんとうに使いやすい。これ以上短いと像の歪みがきつくなるし、かなり寄らないと小さくしか写らない。逆に長いと、画面構成が難しい。35mmや50mmは、画角が見た目に近いだけに、被写体によほどの存在感がないと写真としておもしろくないように見えてしまう。逆にいうと、28mmの適度なデフォルメが、程良い「おさまりのよさ」を作り出してくれているように思う。

 そんなわけで、28mmは現在僕にとっての標準レンズになっており、EOSでのEF28〜135mmズームをはじめ、FDでも28mmF2、ミノルタのMFでもMD28mmF2.8を揃え、ボディプラスこれらのレンズ1本で撮影に出かけることも多い。
 しかし、ボディ1台では不安だというとき、一眼レフを2台持っていくのは重くなるので避けたい。ならば、28mmのコンパクトカメラがあれば、ずいぶん心強くなるなあ、というわけで、リコーのGR1sを買うことになってしまった。また機材が増えた。
 このカメラ、雑誌等で調査したかぎり、写りは申し分ない。万一一眼レフが故障しても、テンションを落とさず撮影することができそうだ。

 ほんとうは、発売になったばかりのGR1vに惹かれるものがあったが、逆輸入の安いGR1sと出会って、こちらに決めた。
 決してメイン機種になることはないだろうけど、通勤時やちょっとした外出のお供に、けっこう活躍してくれそうである。


2001.11
RICOH GR1s GR28mmF2.8
エクタクロームダイナハイカラー100



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