海沿いの出身ということが影響しているのか、できたらジオラマに海のエリアを作りたいという気持ちがありました。 ただ、海を作るとなると、どうしても地面のレベルを持ち上げないと不自然になります。 今回は小さいジオラマですし、地面全体のレベルアップは大作業になるので避けたいところです。 考えたのは、コーナーの小さい一角だけを海にして、しかもレジン等は使わずに「写真」で表現する、という手法。 これだと、わりと簡単に表現できそうです。 とはいうものの、線路と水面がほぼ同一レベルというのは避けたかったので、その部分の線路は段ボールで少し持ち上げました。 問題は水際での表現。砂浜でも岩礁でも、海はインクジェットプリンターで出力した写真なので、パウダーを撒くために水溶液にしたボンドを流すと変色しそうですし、なにかいい方法はないかと思っていたところ。。。 かなり前に買っていた消波ブロック。これを活用することにしました。 水辺と地面との境界をこれで覆ってしまおうという作戦。 まずはネットでフリー素材の海の写真を探します。 ほとんど風景写真的に海を撮った写真ばかりで、上から見た海という写真はあまり出てきません。 それでも根気よく探していると、端っこに波が写っている写真があったので、これをダウンロードし、画像加工ソフトで色味等を調整してL判プリント用紙に印刷しました。 失敗を考慮して予備にもう1枚印刷しておきました。 これを透明なフィルムで覆ってパネルに貼り付けます 顔料インクで出力したものだったら直接貼り付けてもよかったのですが、一般的な染料インクは水分に弱いので透明フィルムで覆ったというわけです。 消波ブロックを仮置きしてみます。これまた本物はどんな置き方になっているかネットで見ましたが、あまり参考になるような写真は見つからず。 そもそも本物は海水につかっている部分も多いので、このパネル上での組み方の参考にはならず。 細かいことは気にせず置いてみます。 だいたいのイメージをつかんで、あとは1コずつ接着剤で固着させていきます。 仮置きのときのように上手く置けないことも出てきてどうしようかと焦りましたが、なんとかそれらしくは仕上がりました。 なお、消波ブロック付近の地面は水に濡れているイメージから、濃いグレーを塗っています。 |