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路面電車研究とサイト構築について
 
●撮影テーマ:路面電車の走る街
 
●主旨:
 30も半ばを過ぎ、自分の生き方というものを改めて見つめ直すことが多くなった。そこで頭に浮かんできたのは「世のため人のため」という言葉だった。とくに子供を育てていて、今の世の中が「自分さえよければいい」という風潮が強いということを常々感じていた。それは精神的にもそうだが、経済的な面でも言えることではないかと思う。
 
 いっぽう、写真を趣味とした作品づくりの観点でみれば、ここのところ自分のテーマというものにこだわっていた。こだわるものの、その中身については明確なテーマがあるわけでもなく、さしあたり「こども」「地元」など身近なテーマを設定して取り組んでいたものの、もうひとつ自分の中で釈然としないものがあった。これはこれでいいのだが、もう少しストレートなテーマが欲しかった。すなわち、自分の撮る写真で何か「世のため人のため」につながる活動ができないものか。前述の二つのテーマでももちろん可能なわけだが、もっとシンプルな取り組みを探していたところに、路面電車に当たったのである。
 
 
 
MEMO
 
単純に、路面電車が好き。そして、路面電車の走る街が好き。
LRVが研究されているが、実現が困難で現存の路線も廃止が検討されているところが多々あるのが実情。
人にやさしい、地球にやさしい、街に活気を取り戻す、そんな路面電車を応援したい。
路面電車のすばらしさを世に伝える一助になるような写真。写真を通じて路面電車のすばらしさを認識してもらい、路面電車が見直される。それはきっと、未来への貴重な財産になるはず。
 
仮説:路面電車が走る街は、きっと住みよい素敵な街である。
 
・マニアに受ける写真ではなく、社会に訴える、一般の人々に伝わる写真を考える。
・上記を踏まえて、作品発表の場を作る。〜写真のチカラ〜
・路面電車を対象とした写真を撮ることだけが目的ではない。人に伝わる写真を撮ろうと思えば、日々の鍛錬が必要である。鍛錬の対象は何でもいい。近所の風景や家族でもいい。表現のレベルアップを図るため、身近な素材で作品にする訓練を積めば、目的地でその力を発揮することができる。
 
 
LRT私見
 LRTの議論を読むと、おおよそクルマを悪者扱いにしてLRTの有用性を説いているものが多い。しかし、これではLRTの良さを広めていくのに逆効果ではないかと思う。
 私はクルマが好きである。便利だし楽である。しかし、これも環境が変われば不便きわまりないものに代わってしまう。歩行者の立場からするとクルマがない方が安心だし、渋滞に遭遇すると電車のありがたみがわかる。クルマの便利さ、快適性は許容量があって、それを越えると量を規制するしかない。都心部にはこれが当てはまるので、P&RとLRTが良いということになる。クルマを快適に使い続けるために、特定地域ではクルマを降りましょうということだ。
 
 LRTはバリアフリー、環境問題、都市再生等のメリットが言われるが、これを実現するにはLRT以外の手段がないのか、ということを考えなければならない。まず思い浮かぶのがバスである。燃料電池は実現が遠いにしても、ハイブリッドならかなり低公害だし、最近はノンステップバスもある。バスではなくLRTが必要ということころを掘り下げて考えてみる。
・連結による効率化〜運賃が安くなる
・レールがあることによる安心感、わかりやすさ。
 
写真考
・人に路面電車の良さを伝えたいという思いを写真に表現しようとしたとき、人間中心で考えていたが、これはかなり難しい。作品という軸を中心に考えると問題ないのだが、先のメッセージ性を考えると、かえって風景写真的な作品のほうがわかりやすいような気がする。街と一体化して走る電車を捉えた方が、人々に伝わりやすいかもしれない。
 人を中心に考えると、
 
 
 
理解するためのキーワード
 
LRT(Light Rail Transit):従来の路面電車を新技術によって機能を大幅に向上させた、新しい時代の公共交通。
 
LRV(Light Rail Vehicle):LRTで走る高性能な電車。一般的に高加減速、超低床である。
 
TDM:交通需要マネジメント(Transportation Demand Management:頭文字をとってTDMと略称)。
 
トランジットモール:特定区域から自動車などを締め出し、公共交通機関と人間を中心に作られた街、エリア。
例えば路面電車が走る道路を歩行者天国にするとトランジットモールである。
 
ロード・プライシング(Road Pricing):特定の区域や道路を通行する自動車に対し課金して自動車の移動を減らし、交通手段の選択、時間帯・経路の変更、相乗りや貨物輸送効率の向上を促して交通混雑の緩和や環境改善を図ることを目的とした制度である。
 
パーク・アンド・ライド(P&R):郊外の駐車場に車をとめて、公共交通機関で都市へ向かうシステム。都心に自動車が集中することにより、交通渋滞や駐車場不足等の問題を解決するひとつの手段。
 
交通バリアフリー法:正式名称を「高齢者、 身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」といい、 平成12年5月17日に公布、同年11月15日に施行された。
 
高齢者の方、身体障害者の方、 そのほか妊産婦の方などの公共交通機関を利用した移動の利便性・安全性の向上を促進するため、
    
1) 駅、バスターミナル、旅客船ターミナル、航空旅客ターミナル、あるいは鉄道車両、 バス、旅客船、航空機などについて、公共交通事業者によるバリアフリー化を推進する。
    
2) 駅などの旅客施設を中心とした一定の地区において、市町村が作成する基本構想に基づいて、 旅客施設、周辺の道路、駅前広場、信号機等のバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進する。 
こととしています。
   
法律の基本的な仕組み
   
1 基本方針の作成
  
 国は、バリアフリー施策を総合的かつ計画的に推進するための「基本方針」を作成します。 
この基本方針には次の内容が定められています。
  1 バリアフリー化の意義及び目標
  2 交通事業者等が講ずべき措置に関する基本的な事項
  3 市町村が作成する基本構想の指針
  4 バリアフリー化のために国及び地方公共団体が講ずべき措置、国民の協力                                                   など
    
2 交通事業者のバリアフリー基準適合義務
  
 交通事業者に対し、駅などの旅客施設の新設・大改良の場合、 あるいは車両などを新しく導入する場合に「バリアフリー基準(移動円滑化基準)」 への適合を義務づけています。
 また、既存の旅客施設・車両については努力義務としています。
  
3 市町村の主導による地域のバリアフリー施策の推進
    
ア.市町村による基本構想の作成
 市町村は、 基本方針に基づき、一定規模の駅などの旅客施設(「特定旅客施設」)を中心とした地区 (「重点整備地区」)について、駅などの旅客施設、周辺の道路、駅前広場、 信号機等のバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するため、 当該重点整備地区におけるバリアフリー化のための方針、 実施する事業等を内容とする「基本構想」を作成することができます。
 
⇒もっと詳しく知りたい 
 
イ.基本構想に基づく事業の実施 
 公共交通事業者、 道路管理者及び都道府県公安委員会は、 基本構想に即してそれぞれ具体的な事業計画を作成し、 バリアフリー化のための事業を実施します。
  
4 バリアフリー化に関する情報の提供
    
 安心して公共交通機関を利用していただけるよう、 駅施設などのバリアフリー化の状況についての情報を提供します。
 
 
 
 
 
上下分離方式: