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公用車にハイブリッドカーを(1997産経新聞投稿)
 
 12月の京都会議に照準をあわせたのかどうかはわからないが、トヨタ自動車から二酸化炭素排出量半減をはじめ、環境対策を看板にしたハイブリッドカーが発表された。報道内容を見る限り、今までの電気自動車等、環境を意識したクルマのなかではもっとも実用性が高そうだ。車格的には、もっとも販売が多い大衆車のクラスに属するクルマのようだが、一般ユーザーにどの程度浸透するか、全くの未知数であろう。こういった環境にやさしいクルマをより広く浸透させるために、ぜひハイヤークラスでのハイブリッドカーを開発していただきたい。目的は、官公庁をはじめ、大企業等の公用車である。本来なら、今回開発されたクルマを採用すればいいのだろうが、一定の地位にある方は、大衆車でホテルでの会議に乗りつけるという行為に抵抗があるのが現実であろう。自治体は率先して使用するべきであるし、企業なら環境対策の意識向上にもつながる。このすばらしい技術をさらに発展させるように、メーカーにはさらなる開発と、各団体等には積極的な採用を期待する。