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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト1××に付けるクスリ?茂田カツノリ───────────────────────────────────はじめまして、日刊デジクリ初登場の茂田カツノリと申します。お初なのでまずは自己紹介を。僕はカミさんとWeb制作会社の「有限会社アモニータ」を経営しつつ、ファイルメーカーPro関連をはじめとしたパソコン書の執筆もしている。3歳の女の子と1歳の男の子がおり、楽しく子育てしながらの生活だ。独身の頃はどちらかというと子嫌いであったが、今はどっから見てもバカ親、じゃなくて親バカだという点では自信がある。僕は30代前半までフリー&独身の気ままな生活をしてたが、ある日、ホントに突然、子供が欲しくなった。それから妻になってくれる人をみつくろって(!)、結婚→妻の懐妊→仲間と出版社設立→一人め誕生→Web制作会社設立→二人め誕生と、4年間を嵐のように過ごした。子供を持ったことで、人生の意味、命の重さなどを真剣に感じるようになった。だから、子供を育ててるのではなく、子供に育ててもらっているというほうが正しい。僕が子供に影響を受けて変わった瞬間は、いまでもはっきり覚えている。それは最初の子に初めてミルクをあげたときのこと。必死に哺乳瓶の乳首を吸う姿を見て、なんとも言えない愛着を感じた。ああ、これが“父性のスイッチが入る”ってやつだなあと思ったのだ。そして人生とか仕事とか対人関係とかを、より丁寧に真剣に考えられるようになった。「バカに付けるクスリはない」と言うが、僕の場合は子供を持つことがいいクスリになってる。僕が言いたいことが二つある。まず、みんなもっと子供を持とうということ。少子化は国が滅びることに直結するし、一度きりの人生において子育てを体験できないことは、実にもったいないことだ。子供を見てかわいいと感じられない人間が増えるのも恐ろしいことだ。二つめは、IT革命を活用して子育てしやすい社会にしようということ。長時間労働で子供の顔が見られない生活なんて、人間としておかしい。また女性が子供を持つことで、仕事のキャリアを絶たれてしまうのもおかしなことだ。IT革命により労働形態が変われば、こうした問題を解決できるはずだ。てゆうか、解決できるよう僕も頑張りたいと思う。●総務庁統計局のサイトhttp://www.stat.go.jp/日本や世界のさまざまな統計が、Excelファイルとしてダウンロード可能になっている。この中の「世界の統計→人口」をみてほしい。まず15歳未満の比率だが、日本は戦後間もない1950年には35%だったのが、2000年は14.6%、2050年の予測値は10.8%だ。恐ろしいのは65歳以上人口で、1950年:4.9%、2000年:17.3%が、僕が85歳になる2050年にはなんと35.7%である。こんな恐ろしい国、他に類を見ないと思ったらあった。やはり少子化に悩むイタリアも、ほぼ同じ数字である。日本とイタリア、どっちもマザコン国家、いい年して親と住む独身男女が多いというイメージがあるんだが、僕の偏見だろうか。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活の楽しさにハマりつつ、少子化進む我が国を憂う38歳(みなさん子供を作りましょう!)妻のタカミミトコはWeb制作会社「有限会社アモニータ」社長で、イラストレータで、Webデザイナーで、2児の母という“スーパーウーマン”(←本人これを否定)。有限会社アモニータhttp://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト-2ボロクソ中古マンション茂田カツノリ───────────────────────────────────衣・食・住の中で、「住」を満足させるのはホントに大変だ。特に東京圏の住宅状況は惨憺たるもの。お仕着せの住宅は部屋を区切りすぎるなど間取りが悪いし高いし、郊外に行っても環境はぜんぜん良くならないし、電車は尋常でない混みようだし、である。金額面でも、賃貸なら入居時には意味不明の礼金とやらを取られ(誰に礼するんだよ)、退去時には次入居者のためのリフォーム代をなぜか請求される。自分の生活に合わせて模様替えをしようにも、壁紙変更どころかクギひとつ打てないし、仮にリフォームして部屋の価値が上がっても、退去時は現状復帰という名目で逆に金を取られる、と。あ〜、住宅の不満なら、いくらでも出てくるなあ。と文句ばかり言ってられないので、僕も家を買うことにした。自分の家なら、壁に人の形に穴を空けて通路にしても、部屋より風呂場を広くしても自分の勝手だ(マンション管理規約の範囲で、ね)。家を買うと言っても金はないから、まず渋谷区で家賃に月25万も払うのやめて、多摩地区に引?越した。そして金をためつつ、どういう物件を買うか考えた。僕もカミさんも事務所として使うから、まず考えたのが狭小一戸建ての一階を事務所にという形。渋谷区あたりでも5000万円以下の新築建て売りは多数あるのだが、検討の結果これはヤメにした。こうした狭小建て売りは使い勝手も内装のセンスも悪いし、耐震性も不安がある。そしてなにより、こうした物件を扱ってる業者が、揃いも揃って話ししたくない方々ばっかりだったからだ。それこそ毎日のように無意味な電話してきたり、物件を見に行こうものなら営業マンが取り囲んで成約を迫るといった具合だ。こうした方々が扱うのはロクでもないものに違いないだろうという、自分の感覚を信じることにした。新築マンションも、地域を限れば十分に購入範囲内だった。でも地縁がない江東区とかに住みたくないし、モデルルーム見てもやっぱり間取りと内装センスが絶望的に悪いから、ヤメにした。新築は、もし事情で住めなくなったときに賃貸に出してもローン支払いに見合う賃料が期待できない点で、実はリスクが高いんだとも感じた。で、結局僕が選択したのは、都心のボロ中古マンションを買って、自分でリフォームするというものだ。これなら価格が安くて立地もいいし、壁に人の形に穴を空けて通路にしてもいいし、同じマンションに住むのは30年前にこうした物件を買えたような余裕のある方だし、一番自分らしく生活できると考えたからだ。もちろん築30年とかの物件は給排水管が腐って大変だとか、問題は多い。でもね、ヨーロッパとかでは築100年なんて当たり前、それに工夫して住むというのが自分たちらしいと覚悟を決めたのだ。中古マンションは売り主が個人という場合が多く、その人の事情により売値にかなりバラツキがあるから、物件探しと価格交渉には気合いが必要だ。僕も気合いで格安と思える物件を何度か探し出したのだが、業者が先に現金で買っちゃったりで、何度か競争に負けた。そのうち信頼できる業者を見つけて一任することで、満足できる物件に出会えたのだ。引き渡しはこれからで、いまはリフォームの計画を練っている。僕みたいに個人事業主から、会社2つ作ったりという経歴では、住宅ローンが通るのかっていうのが大きな問題だが、結論から言うと無事通った。同種の仕事を3年以上やってて、その間安定して収入があって確定申告してれば、割と大丈夫なものだ。クレジットカードを断られても、住宅ローンは通るということもあるらしい。都心部なら同じ物件を借りるのに比べ、買う方が月々の支払はずっと楽だ。いまの金利なら35年ローンで、1000万あたり月35,000円ほどだ。渋谷区の70平米、築30年のマンションは3,000万円台で買えるから、月10万ちょっとの支払だ。これに管理費・修繕積立・固定資産税などがかかるが、それでも同じ物件を借りると月25万位はすることを考えればお得だ。事情で済めなくなったら賃貸に出せば、ローン支払よりは確実に高い家賃が取れる。もちろん貸しやすい立地であることが前提だが。僕が買った物件がSOHO生活にとって良いのか悪いのかは、今後レポートしてゆく予定だ。●UFJ銀行のローン関連ページhttp://www.ufjbank.co.jp/kariru/jutaku/shinki/シミュレーション機能で、直近3年の平均年収から、だいたいの借入限度額がわかる。●CICとCCBhttp://www.cic.co.jp/http://www.ccbinc.co.jp/自分のクレジットカード信用情報を調べられる組織。住宅ローン組みたいけど過去にカード事故があって不安、という僕みたいな人は、まず照会しよう。●Yahoo!不動産http://realestate.yahoo.co.jp/不動産DBには一般向けの「アットホーム」と業者向けの「REINS」(レインズ)があり、Yahoo!は前者を掲載している。お得な物件はREINSに多いようだが、この情報は現時点では直接インターネットでは見られない。本当にお得な物件はDB登録前に売れてしまう。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活の楽しさにハマりつつ、少子化進む我が国を憂う38歳(みなさん子供を作りましょう!) 妻のタカミミトコはWeb制作会社「有限会社アモニータ」社長で、イラストレータでWebデザイナーで2児の母という“スーパーウーマン”(←本人これを否定)。有限会社アモニータhttp://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト-3子供を持つってこんな感じでした茂田カツノリ───────────────────────────────────「子供は良いものだよ」と言ってる手前、これまでの子育てがどんな感じだったかという話をさせてもらいたい。これが事前に人から聞いたり想像したりしてたものとはだいぶ違った。どんなことも自分で体験しないとわからないもんだと思った。まずは妊婦の話から。おなかが目立ってくると気を遣うが、実は本当に要注意なのはその前の妊娠4カ月位までなんだそうだ。そして妊娠したけど途中でダメになる確率は年齢によるが10〜20%と割と高いから、もしダメでも気落ちしちゃいけないんだ(難しいけれど)。日本が妊婦や子供をいたわらない社会になってしまってることも、強く実感する。妻は一度たりとも電車の席を譲られたことがないし、クルマで走ってて粗暴トラックに車間を詰められると、後ろ向きミサイルがほしいと本気で思う。出産のことは、自分で経験してないし、わからん。せめて立ち会いたかったが妻に断られた。ちぇっ。産まれてすぐが大変なのかと思っていたが、実はそうでもなかった。新生児期は昼夜を問わず3時間おきにミルクがほしいと泣くのだが、妻は仕事で徹夜などザラだったのでへっちゃら。たまに僕が起きて哺乳瓶で母乳を飲ませてたくらい。泣いても声は小さいし寝てる時間も多く、動けないからベッドから落ちる心配もない。この時期僕も妻も、普通に仕事をこなしていた。ところが1歳を目の前にして、歩き始めるようになったあたりから状況は一変する。手当たり次第に何でも口に入れようとするし、ベビーベッドから出せと怒るし、ソファーに登っては転落するしで、まったくもって目が離せない。ベビーサークルの中で遊ぶ子供と、それを見守りつつ仕事する親という情景を想像してたのだが、実際はあんなものに入れられたら大騒ぎするだけであった。こういう時期は、運動能力が付いて多少の聞き分けもする2歳位まで続き、つき合うにも体力がいるから覚悟した方が良い。これから子を持つお父さんへ。妻の妊娠期間だけでもいいから、スポーツクラブに行って腰を鍛えておこう。●男と女はこうも違うのか男女差って後天的に植え付けられるもんだと僕は思ってたのだが、これは明らかに違った。個人差は多少あるにせよ、男と女は赤ん坊のときから全く違う生き物だと実感した。女の子は周囲との調和を重視し、よく考えて行動している。その思考内容の深さには舌を巻くことも多い。一方男の子は、気に入らないことがあると噛みつくし、タックルで相手を倒すし、ゴハンの食べ方も豪快。とくにうちの男の子は粗暴で凶暴で乱暴で食いしん坊で、将来は楽しみだが今は結構手がかかる。僕自身が一人っ子だったから、自分の子は2人以上で、それもできるだけまとめて育てたいと考えてた。予定通り年子になったのだが、それが女・男の順になったのは実に幸運だった。女の子のほうが明らかに育てやすいからだ。いまは上の子が3歳、下の子がもうすぐ2歳で、そろそろ大変さのピークは過ぎたという実感がある。二人で楽しそうに遊ぶ姿を見てると、仲間を作っておいてよかったと思う。子持ちになって仕事のほうは、やっぱり子なし時期のときほどいい加減にはいかなくなった。子供の食事や睡眠の時間はちゃんと管理せねばならないから、自分のペースではなかなか生活できないのだ。しっかり計画して効率よく行動すれば問題ないのだが、根がいい加減な僕はペースを掴むのにちょっと苦労している。まあ子がいなくても、計画的な行動は必要だから、まさにいいクスリなんだけれど。「実現したい目標があるから、子供は持たない」とか言う人がいるけど、夫婦で力を合わせれば、子供一人くらいどうってことないよ。逆に子育て程度の苦労で成功が阻害されるような人は、子供がいなくたって成功できないと思う。●「おいおい」と思った誰かの言葉・「夫が子育てに協力してくれていいですね」→これは根本的におかしい。だって僕の子なんだから育てるのは当たり前であって、「協力」ではないだろう。・「僕は労働時間が長いから子と接する時間がない」→そこまで長時間働かないと食わせられない自分というものを、ちょいと考えてみてほしい。・「チャイルドシートをつけないと捕まるからね」→子供の命を守るためのものであって、“捕まるから”はおかしいよ。自分が捕まらなきゃ子供はどうなってもいいのか?「自営で仕事できる専門的能力があってうらやましい」→あのさ、能力は空から降ってきたんじゃないよ。勤め人してるときから会社に頼らなくても生きられる能力を持とうと勉強したんだよ。というわけで、みなさん子供を作りましょう(しつこい)。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活の楽しさにハマりつつ、少子化進む我が国を憂う38歳。有限会社アモニータの社長である妻のタカミミトコは、イラストレータで、Webデザイナーで、2児の母。有限会社アモニータhttp://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 4そうだ、Costcoに行こう茂田カツノリ───────────────────────────────────子持ちになると、トイザらスというお店はやっぱり素晴らしく思う。おむつなどの消耗品、ベビーフード、服、絵本や塗り絵、ベビーカーやチャイルドシートなど、すさまじい品揃えと安さで、大型デパートの子供用品売り場も存在意義を失ってしまう。子供だって、クルマの中からトイザらスのジェフリー君が見えただけで大喜びである。こうやってアメリカ的大量消費社会向きの人間ができてしまうのかという危惧はあるのだが、楽しいものは楽しいのだ(僕も)。●トイザらスのサイトhttp://www.toysrus.co.jp/子供が小さくて外出しずらいときこそ活用したいオンラインストアは、かなりの品揃え。それも全体の品揃えからするとごく一部だから、まずはお店に行かなきゃ、である。地方都市ならたくさんあるが、東京都心部にはないから、サンシャイン60かお台場まで行こう。ちなみに東京の多摩地区も、府中の「ベビーザらス」1店のみである。神奈川・千葉・埼玉にはたくさんあるんだけどね。●イオンのオンラインストアhttp://www.aeonshop.com/JUSCOのイオングループが運営するオンラインストア。子供用品の充実はかなりのもの。近所にJUSCOがない都心部在住者には、かなり助かる。そう、渋谷区在住時はオムツを売ってるところが少なくて苦労した。ということで、子持ちになったら「トイザらスイオンカード」が必須ってことですね。■Costcoは楽しいぞよお買い物の話になると語らずにはいられないのが「Costco」。アメリカ生まれの会員制ホールセールクラブで、店舗数も少ないからご存じない方も多いかと思う。本来は商店やレストラン等の仕入れ向けなのだが、一般消費者の利用も多い。食品や日用品をまとめ売りするというスタイルなのだが、アメリカの商品をそのまま持ってきてるので品揃えが実に面白い。日本では普通手に入らないものも多いし、ソニープラザのような輸入雑貨店と同じ品物が1/10で売ってるなんてことも多い。会費を払わないと入店もさせてもらえないし、日本法人のWebサイトすらないから、行ったことない人には未知の世界だ。安さを目的にする人には輸入品以外はたいしてメリットないかも知れないが、そうではなく面白いものが見たいという人は、ぜひ体験してほしい。というわけで、初めて行く人へのアドバイスを、以下にまとめてみた。会費は年4,000円だが、自営業や会社経営者は、名刺を持ってゆけばビジネス会員として年会費3,500円と、ちょっとお得になる。法人登記の有無は問われない。「自分にとっては役に立たない」と思えば、会費は返還してくれる。同じ住所の家族ならもう1枚カードがもらえ、カード1枚につき本人以外に2名まで入場できる。このとき18歳以下の子供はノーカウント。夫婦なら友達を4名連れて行けることになる。クレジットカードはアメックスとCostcoカード以外使えないので、現金を持ってゆこう(ATMあり)。購入単位が大きいので、すぐに3〜4万円いくことを覚悟しよう。写真現像が安くて早いから、フィルムがあればもっていこう。またコンタクトレンズを買うかもしれない人は、保険証も。服の試着ができないので、自分のサイズを把握しておこう。クルマで行くのが前提だけれど、買ったものを自分で発送することは可能なので、電車でチャレンジする人もいる。どんなものが売ってるかは、2chの買い物スレッドなどを参考してほしい。僕が気に入っているのは自転車や三輪車、キムチ、肉(品質良し)、甘いもの(トリュフチョコ最高)、ジーンズ、メガネ、家具いろいろ、パンなどなど。サムソナイトのオフィス家具もいい。フードコートのホットドッグもおいしい。とにかくほかで売ってないものがたくさんあって笑える。●Costco-USのサイトhttp://www.costco.com/英語のみのサイトだが、「warehouse locator」にて日本の店舗についての情報が得られる。オンラインストアもあるが、日本からは買えない。またWebに掲載している商品が、日本のお店で売っているというわけではない。日本語サイトはないが、Costcoで購入したものを倍額ほどで転売してるサイトは多数ある。店舗は現時点では下記の4カ所。○幕張店幕張メッセ駐車場出口の向かい。高速湾岸線→東関東自動車道→湾岸習志野で降りて幕張メッセに向かう→「幕張メッセ駐車場」の標識に従って立体交差に上がり、降りたところで駐車場に入らず右の道に出ると目の前。週末の帰路はディズニーランド渋滞があるので、京葉道路に待避したほうがいいかも。電車だと海浜幕張駅から歩けるが、バスもある。○多摩境店多摩ニュータウンの西のはずれにあり、都心部からの道順は割と難しい。お勧めルートは、中央道を国立府中で降り→府中四谷橋→多摩センター→唐木田駅→尾根幹線に入り相模原方面へ。八王子市と町田市の境界にあるトンネルをくぐって最初の信号を右折するとすぐだ。京王線多摩境駅からは、徒歩10分ほど。バスもある。なお尾根幹線より南は、東京都とは思えない険しい山道があるので、うっかり迷い込まないように(経験者...)。○尼崎店・福岡久山店…行ったことないので知りません年中無休が原則で、去年は元旦もやってた。営業時間は平日11:00〜20:30/土日祝10:00〜18:00(久山は毎日10:00〜21:00)。時間等は変更の可能性もあるので確認してほしい。週末の混雑は相当なものなので覚悟の程を。アメリカでは「カスコ」と発音するが、日本では他社類似商号の都合で「コストコ」と呼ぶことになってるそうだ。アメリカ的大量消費につながる余計な買い物は避けたいものではあるが、Costcoは面白いからぜひ見てみてほしい。なおハマって余計な買い物をしても、ワタクシはいっさい関知しないので、よろしく。健闘を祈る、フェルプス君。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活の楽しさにハマりつつ、少子化進む我が国を憂う38歳(みなさん子供を作りましょう!)妻のタカミミトコはWeb制作会社「有限会社アモニータ」社長で、イラストレータでWebデザイナーで、2児の母という“スーパーウーマン”(←本人これを否定)。有限会社アモニータhttp://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 5本物だけを使いたい茂田カツノリ───────────────────────────────────子持ちになって人生観が360度、じゃなくて180度変わった僕は、ものの見方や好き嫌いとかもガラリと変わった。一例を挙げると、「キル・ビル」のような映画をあまり見たいと思わなくなった(行くけどね)。人が死ぬ場面を見ると、「ああ、この人にも親がいるんだなあ」とか考えてしまうからだ。それと、人生を長いスパンで考えられるようになった。子育てはあと18年ほど続くわけだし、その間はできるだけ計画的に行動したい。このことに関連して、安直で安価なものを買うのがイヤという思いが、これまでよりずっと強くなった。先日中古マンションを購入したのでこれからリフォームするわけだが、その素材にもできるだけ安直なものは避けたいと考えている。そうして調べてみると、日本の住宅業界が実に安直で有害な素材を、安価だというだけの理由で使いまくってきたことがわかった。「シックハウス症候群」も大きな問題だ。幸いうちの家族に化学物質に過敏な人はいないが、いつそうなるかはわからない。子供はもちろん、SOHO生活で原稿書きとかして家に籠もりっきりの大人のためにも、これは真剣に考えたい。というわけで、リフォームに関するサイトをいくつかご紹介しよう。●僕が読んだ本『あなたにもできる住まいのエコ・リフォーム』浅生忠克著/農山漁村文化協会刊/1,333円http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4540001914/ref=sr_aps_b_/249-8471618-4935568この本によると、そもそも日本のような多湿気候において、マンションのような高気密建築物をヨーロッパのまま建てることに無理があるそうだ。ほっとくとシロアリやダニが発生するからと、防腐剤・防虫剤を大量に使う。内装施工も簡略化するため、安価な塩ビタイルを安価な接着剤で貼る。こうしたものが室内に充満し、徐々に体を蝕んでいるということなのだ。今年の7月に建築基準法が変わって、有害物質のうちホルムアルデヒドについては、世界でも最も厳しいレベルの規制が敷かれた。しかしその他多くの有害物質が放置されている現状だから、業者の「規制を守ってるから大丈夫ですよ」という言葉など信じちゃダメだ。そうして考えると、家に限らず、便利で安直なものを多く採用してしまったことについて反省するようになった。自分自身のためにも、もうちょっと気を遣って良いものを選ぶようにしよう。SOHOしてる皆さん、以下のサイトで素材を探して環境改善しませんか。僕としては、塩ビタイル、紙ではない壁紙、各種接着剤については、たとえ新基準クリアとうたっていても危険だと考えるようにしている。●SANWA COMPANYhttp://www.sanwacompany.co.jp/床材・壁材などの輸入業者。原則として業者向けだが、もちろん素人でも購入できる。施工で起きた問題点やお客様からのクレームを公開するなど、Webサイトというメディアの特色をよく理解した運営をしているから、僕は好感を持っている。●ジョイフル本田http://www.joyfulhonda.com/東京都心部在住だとホームセンターというものが少なくて困る。東急ハンズに行けばいろいろ買えるが、高くつくことが多い。そんなとき、僕は思いっきり遠出して、日曜大工の聖地(と勝手に呼んでいる)ジョイフル本田まで行ってしまう。千葉・茨城に店舗多数あり、材木・鉄骨から農機具まで、とにかくいろいろ揃う。残念ながらネット販売はしてないので、行くしかない。以前ここで材料買ってパソコン用の机を作ったのだが、24mmの合板を買ってお店で切ってもらい、足と金具は出来合いのものを使って、6,000円ほどで巨大かつ頑丈なものができた。この会社は接客がしっかりしている点も、かなり素晴らしい。僕が先日行った千葉ニュータウン店は、東京ドーム3.2個分の敷地+駐車場5,000台という桁外れなもの。電車で行って買ったものを発送してもらうことも可能だが、日が暮れたあと駅まで歩くのは暗くてかなり怖いと思う。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活の楽しさにハマりつつ、少子化進む我が国を憂う38歳(みなさん子供を作りましょう!)妻のタカミミトコはWeb制作会社「有限会社アモニータ」社長で、イラストレータでWebデザイナーで2児の母という“スーパーウーマン”(←本人これを否定)。[有限会社アモニータ]http://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 6子連れでのお出かけ先茂田カツノリ───────────────────────────────────謹賀新年。子持ちSOHOはとても幸せだし、いまのところ食うには困ってないが、悩みは営業活動的なことが弱くなってしまうこと。もっとあちこちに顔出さねば、である。今年はしっかり仕事確保するぞ〜(→皆さんお気軽にお声をおかけくださいませ)。●公園に行こう! なのだけれど…子供っていうのはおそろしく進化が早く、何か新しい経験をして刺激を受けると、行動や言葉が目に見えて変化する。だから僕は、子供はなるべく外出させ、いろんな風景を見せるようにしているつもりだ。生後5カ月頃から抱っこベルトで前向きに取り付けて連れ歩いたが、景色がよく見えて子供は楽しそうだった。特に冬は、僕のコートから顔だけ出す姿がかわいくて声をかけられるので、子供も調子に乗って愛嬌を振りまいていた。で、問題になるのがお出かけ先だ。天気の良い日は公園が一番。でも代々木公園のように、大型犬を平気で放し飼いにする輩がいると気が気ではない。明文化したルールを守らないような人間が飼ってる犬なのだから、しつけ度合いも推して知るべし、であるから。ニューヨークの公園は子供連れしか入れない領域を作っていたり、ドッグランが用意されていたりで、さすが市民のための国家を標榜しているだけはある。日本じゃなかなかこういう「市民のための意見」は通らない。この国では、木っ端役人がみんなを少しずつ不幸にしてるんだなあ(それを変えてゆくのが僕らの世代の仕事だと思うけど)。●新宿・渋谷は無理ってもの子供が1歳半位まではベビーカーで出かけるわけだが、そうなると新宿や渋谷はちょっと無理である。段差は多いし通路は狭いし、人は無遠慮にぶつかってくるし、エレベータに乗ろうにもガンガン割り込まれる。子連れという弱者になってみてわかるのだが、皆さんマナー悪すぎ。だから結局、郊外型のショッピングモールに出かけることが多い。一番好きなのは船橋のららぽーと。子供向けの店も多く、オムツ替え部屋も充実してるし、コソ〜リ抜け出して船橋オートレース場にも行ける…。隣接するザウス跡地にはあのIKEAが出店予定だ。お台場地区もイイ。クルマを1,500円/日の駐車場に入れ、海岸を散歩したり大道芸を見たり、観覧車に乗ったりできる。一日の締めはもちろんトイザらスだ。いまは東京の多摩地区に住んでるのだけれど、不思議なことに周辺にはこうした大規模なショッピングモールが一切ない。ショボいのはいくつかあるけど、休日の気分転換にはちょっと物足りないのだ。景気が悪くてモノが売れないというけれど、もっと買い物が楽しくなる環境が整えば、変わってゆくんじゃないかな。●外食はやっぱファミレスになる外食するにも子供は騒ぐから、大人っぽい店は遠慮してファミレスに行くことが多い。ところがファミレスという言葉とは裏腹に、ほとんどの店がベビーカーで入るには段差や階段だらけだし、オムツ替えシートも子供用トイレもないのはどういうことなんだろうか?どのファミレスも子供メニューを用意してるけれど、中でも良いのは「Coco's」と「さと」かな。特に「さと」の子供イスは良く工夫されてて安心だから、子連れの方は一度試してほしい。ファミレス以外では子供に配慮してるレストランは、残念ながら少ない。傾向としては、店員が中国人や韓国人の場合や、関西系のお店は親切にしてもらえるという印象を持っている。子供は人の表情をよく見てるから、ニコニコと接してくれると機嫌も良くなるのだ。そんな観点も含めて、僕の気に入ってる店をいくつかご紹介する。・名代とんかつ かつくらhttp://www.fukunaga-tf.com/katsukura/京都が本拠地のとんかつ屋さん。2歳位までの子供向けにテーブルに固定するイスが用意されてるなど、子連れには気を遣ってくれる。とんかつも漬け物もおいしいので僕は大好き。・サイゼリヤhttp://www.saizeriya.co.jp/ここはとにかく安い。キッズプレートは180円、3歳まではドリンクバー無料だ。味のほうも、僕としては十分だ。・さとhttp://www.sato-restaurant-systems.co.jp/「自分でにぎる板前すしセット」は結構笑える。・Coco'shttp://www.cocos-jpn.co.jp/cocos/子供にぬり絵をくれるので助かるし、メニューも安直に揚げ物を使ってない点がいい。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活を思いっきり楽しんでる。先日、一家で「Finding Nemo」を見た。子供達にとってははじめての映画館だったが、3歳になる上の子だけは無事最後まで見られた。実はこの映画、父親にとってかなり都合の良い内容だったりする…。それにしてもVirgin Cinemas(現TOHO CINEMAS)のインターネット予約は知名度が低いのか、日曜とかでもラクショーで予約取れるから助かる。新宿・渋谷あたりの旧態依然たる映画館など行く気がしないというものだ。有限会社アモニータhttp://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 7子持ちSOHOと保険茂田カツノリ───────────────────────────────────今回は保険の話をするが、僕は決して専門家でもファイナンシャル・プランナーでも保険屋さんでもないので、あくまでいちユーザとしての考えを示しているに過ぎないという点を前提に読んで欲しい。●生命保険子持ちになると、生保選びも真剣になる。保障内容や予定利率、定期と終身の割合といった重要な事項をちゃんと把握せず「おまかせ」的に考えてるのはマズい。中には阿漕な営業がいて、「いままでと同じ保険料で保障額が上がります」と言って、終身を減額させて定期を増額させるという話も聞く。そりゃ定期(=掛け捨て)のほうが保険会社は儲かるであろうが、そんなことする会社は顧客の信頼を失うというものだ。僕は予定利率2.75%で終身を組んでいたが、将来の円安+インフレ状況を考えて解約してしまった。いまメインとしているのは掛け捨ての「家族収入保険」。もしもの時、残された家族に対し毎月一定額を支払ってくれるというもの。掛け捨てだから保険料が割安だし、子供が巣立ったらさっさと解約すればいい。35歳で加入した僕の場合、月額10,000円弱の保険料で、万が一の際に月20万円支給される。これは子持ちに適した仕組みではと思う。・プルデンシャル生保のWebサイトhttp://www.prudential.co.jp/保険は「オーダーメイド」なため具体的な条件などは掲載されていない。ここのプランナーは生保の原理原則を教えてくれるので、話を聞くとためになる。●家の保険賃貸住宅を借りるときに、ほぼ強制的に加入させられる「住宅総合保険」だが、これがなかなかに曲者だ。まず気を付けて欲しいのだが、賃貸解約時に保険解約も忘れないでほしい。以前、引っ越し数ヶ月後に思い出して解約したことがあるが、連絡時点以降のお金しか戻ってこなかった。これは保険の代理店である不動産屋が手続きすべきことだが、実際には放置されてしまう可能性大だ。SOHOの人は、仕事に起因する火災などは保証されないのが原則だから気を付けよう。だから不動産屋が勧める「2年で2万円」の住宅総合保険は断り、自分で「店舗総合保険」に入るべきだ。保険料も実は割と安かったりする。損保というものは、保険額が多すぎても実際の損害以上には支払われないから、かけすぎは無駄だ。また損害物の時価評価額か再調達価額かの違いにも気を付けよう。あ、それと関東・東海地方の人は、地震保険をお忘れなく…。●クルマの保険噂話レベルの情報で申し訳ないが、SOHOしてる人が打ち合わせに向かう途中で事故した場合、仕事での運転だから保険がおりないということがあるそうだ。リスクを細分化して保険料を低くしている会社は割とうるさいらしいから、要注意だ。あと、一時的にクルマをやめる場合は、保険等級を保全する手続きが必須だ。●共済「貯蓄性のある保険は解約して、安価な掛け捨てに移行する」というのは、予定利率が低い契約の人は考慮すべきことだと多くの本に書いてあった。そして移行先として有力なのが都民共済や全労済などの共済だ。なんといっても、余ったお金を返してくれるのだから。●住宅ローンの団信住宅ローンを抱えた人に万が一のことがあったとき、保険でチャラにしてくれる仕組み。保険料は銀行負担となることが多い。生保の代わりになるので、実は住宅を賃貸ではなく購入にすることの隠れたメリットといえる。僕も銀行ローンの契約が済んだ時点で、生保の一部を減額した。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいはデジタル何でも屋。子育てSOHO生活を思いっきり楽しんでる。FOXのドラマ「24」をうっかり見始めてしまい止まらなくなった。第1シーズンをレンタルで見終わった後、Amazon.comでシーズン2のDVDパックを購入(レンタルよりずっと安い)。それにしてもキーファー君、太ったな。あ、これから見る人は2chのスレ見ちゃダメよ絶対に。[有限会社アモニータ]http://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト8皿を手で洗ってる場合ではないっす茂田カツノリ───────────────────────────────────中古マンション購入後1カ月経過したが、まだリフォームのメドが立っていない。見積もりは多数取ったし建築家の先生にも相談したのだが、工事金額やプランの細かい部分において、納得いかない点が多いのだ。要は施主不在・リフォーム会社側の言いなり的な形が当たり前となっている現状の住宅産業に、僕が納得できないということだ。ま、そんな中にも助けの手を差しのべてくれる人がいて、そろそろなんとかなりそうではあるけれど。このあたりの細かい話は後日書かせて頂くとして、今日の話題は「食洗機」。●食洗機は良いですよっうちは「食器洗いを自動化して、浮いた時間で子供と遊ぼう」という考えで食洗機を購入したのだが、思った以上に素晴らしい活躍をしてくれている。まず水の消費量が極端に少ない。うちのシャープQW-A60は標準モードで1回16リットル。手洗いはメーカーのカタログによると103リットルとあるが、試してみると決して誇張した数字ではないことがわかる。山の多い日本はヨーロッパなどに比べて水道代が安めだが、環境のためにはなるべく節約したいものだ。洗剤も専用の「低発泡タイプ」で排水が泡々してないし使用量も少ないので、これまた環境に優しい(と思う)。そして手が荒れない。普通の食器洗い洗剤は相当に皮膚を蝕むようだから、これに触れなくていいだけでもかなり助かる。食器を上手に入れるのには慣れが必要だが、これまたパズルのようで結構楽しかったりする。特に年齢が上の人ほど「食洗機」というものを感情的に嫌う傾向があるようだ。よく言われる「昔発売した某社製品がダメダメだったから」という話以前に、どうも「怠け者になっちゃいけない」という思いがあるように感じられる。確かに便利になることで人間が横着になるのは良くないと重々承知してるが、僕としては「食洗機」と「紙オムツ」は許容してもらおうかと思うのだった。・シャープ食器洗い乾燥機のページhttp://www.sharp.co.jp/products/menu/kitchen/dishwasher/僕も妻も日本の家電デザインに正直かなり嫌悪感持ってるのだが、その中で比較的マシなものを探した結果、うちは冷蔵庫も洗濯機も食洗機もシャープになった。もっとも現行型のQW-A70は、余計な色使いが増えたのが残念。どうしてみなさん、もっと「素っ気ないデザイン」にしないのかなあ。●そしてビルトイン導入へ食洗機の便利さに味をしめたので、今度の引っ越し先ではビルトインの大型機器を入れることにした。食洗機の「○人用」というのは結構アテにならなくて、卓上型の6人用のものは実は1〜2人暮らしにちょうど。食器を入れるのに時間がかかってもしょうがないので余裕が欲しいし、子供2人もこれから大きくなるから、思い切って60cmタイプにするのだ。機種選定だが、末永く使いたいので国産は却下とした。だって法定年数を過ぎたら平気で部品を廃棄して「修理できません」などと言うのだから。以前Sonyの電話で購入1年後に子機を買い足そうとしたら「もう存在しません」と言われてから、日本メーカーは信用しないことに決めたのだ。食洗機は毎日使うからそのうち絶対に壊れる。そのときに買い換えた方が金額的には得になったとしても、廃棄物を増やさないという観点から修理して使い続けたい。だからやっぱり、ヨーロッパ製だ。うちは下記の3社で、いま迷っている。・Miele(ミーレ)http://www.miele.co.jp/とりあえずドイツの有名どころ。ここはシステムキッチンも出しているなど、かなり「奥様っぽい」イメージかな(あくまで僕の印象っす)。興味のある人は渋谷ショールームに行ってみよう。・AEG(アーエーゲー)http://www.electrolux.co.jp/household/products/AEG.htmlドイツ製だが、日本ではエレクトロラックスジャパンで販売している。質実剛健なデザインは、日本メーカーも見習ってほしい。・ASKO(アスコ)http://www.tsunashimashoji.co.jp/seihin/itiran_dishwasher.htmスウェーデン製のイメージどおり、子供の安全への配慮などを前面に押し出している。最新機種は水の使用量9.9リットルと、かなり驚異的。最初はMieleにするつもりだったのだが、定格消費電力が2,900Wと他社より高いのがネック(AEG=1650W/ASKO=2200W)。たぶんヒーターが強くて早く仕上がるんだと思うけど、パソコン使ってるとブレーカー落ちてほしくないから、ピーク電力は重要なのだ。全高については、Mieleが79cm〜と日本のシステムキッチン向き、AEG/ASKOは82cmだが、うちはオーダーキッチンなのでどれも収まる。ああ、どれにしようかなあ。ということで、皆さん皿を手で洗ってる場合ではないですよ。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいは新規事業を模索する迷い人。子育てSOHO生活を心の底から思いっきり楽しんでる。基本的にMac'erだが、最近Let's note CF-W2を買った裏切り者(だって軽いし値落ちしたし)。最近なぜか、「さいたま市」在住の方と話す機会がやたらと多い。めぐり合わせというヤツだろうか。[有限会社アモニータ]http://www.amonita.com/
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 9みんな、中古マンション買おうよ(前編)茂田カツノリ───────────────────────────────────僕は住居のあり方として、「中古マンションを買って自分の好きなようにリフォームする」というやり方を実践中なわけだが、これはいろんな点でメリット多いからお勧めだ。特に一人暮らしの人は、そもそも買おうという発想を持たないだろうけど、ぜひぜひ検討してほしい。例によって僕は不動産の専門家ではないので、あくまで僕個人の意見であるという前提で読んでほしい。●賃貸やめて買っちゃおう「買っちゃおう」とお勧めする大きな理由は金額面。大家さん側の目標として、賃貸は1年に購入価格の10%の収入を得る(=単純利回り10%)をひとつのメドにしている。だから大ざっぱに言って、賃貸に10年住むと購入価格と同じだけの家賃を払うことになるという感じだ。たとえば月8万の家賃を払うとすると年96万、5年で480万、10年で960万である。この家賃くらいの物件はだいたい1,000万円程だから、計算が合う。一人暮らしの人は、この先結婚したり国外逃亡したりの可能性を考えて、買おうという考えはうまれにくい。でも、自分が住まなくなったら賃貸に出せばいいのだ。また、もし他の家を買いたくなった場合は、銀行もローンをいくつも組んではくれないから売却することになる。その場合も、仮に同内容の賃貸に住んだ場合を考えれば、デフレや老朽化で年あたり10%価値が落ちても損はない(中古で良い物件ならそんなに落ちない)。分譲用マンションは賃貸用よりずっと作りも管理も良いのが普通だし、好きに改造して自分らしく住むことの快適さは、何物にも代え難い。以上、一部極論を交えて書かせていただいたが、とにかく家賃を払ってるというのは大家さんのお客さんになってるってことは、意識しておこう。同内容の仕事を3年以上していれば、住宅ローンに通る可能性はあるから頑張ろう。僕なんかずっとフリーだったのにちゃんと通ったぞ。頭金はなくたって大丈夫だが、申込金や不動産手数料などの現金は必要。●ねらいは新宿・渋谷・原宿だ大事なのは、もし自分が住まなくなったとき、すぐに賃貸の借り手が付くもの、という点に尽きる。不動産投資というリスクを少しでも軽減するには、収益性の高い物件を選ぶというのは当然の考えだ。ローン支払以上の家賃収入は確実に得られるし、そんな物件なら転売時も有利だ。だから人気のある街や駅近くの物件がいい。たとえば新宿・渋谷・原宿とかだ。「そんなところ高くて買えないでしょ」と思うかもしれないが、実は違う。このあたりは30年前からマンション開発がされてて、古い物件が結構売りに出てるから、下手な郊外より安かったりするのだ。郊外の賃貸物件は借り手がいなくて大変だという話をよく聞くが、都心部ならちょっと相場より低めの賃料設定にしたり、事務所として貸せればまだまだ需要はある。たとえば渋谷で30平米のマンションを借りると家賃15万円はするからあまり現実的でないが、これが購入なら1,500万円位、35年ローン組めれば月6万以下で住めてしまうのだ。・書籍「リノベーション物件に住もう!」http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309267041/ref=sr_aps_b_/250-9421875-2425825中古マンションを買って改造して、という事例と考え方を紹介した本。都市生活者にとってはかなり実用的かつ夢のあるお話だから、ぜひ読んでほしい。●物件の探し方こうした都心中古物件の探し方には、ちょっとしたコツがある。それは、「信頼できる不動産業者をみつける」という点だ。まずはネットで、普通に物件を探すことから始まる。・Yahoo!不動産http://realestate.yahoo.co.jp/不動産流通経営協会、アットホーム全国不動産情報ネットワークなどの情報を掲載していて、情報の更新頻度も高いので実はかなり役に立つ。売買物件検索にはマンション名が書いてあるので、Googleで住所がわかる。そしてMapionとかで場所とだいたいの方位を確認しておこう。外観だけ見に行ってもいい。そして気になる物件を片っ端から問い合わせて、実際に見せてもらおう。ただしこのときに注目すべきは物件ではなく、不動産業者のほうなのだ。不動産業者の中から、幸運にも「この人は信頼できる」という人に出会えたら、次からは作戦変更だ。ネットとかで「おっ」と思う物件に出会ったら、その情報を掲載してる業者ではなく、自分で信頼できると思った業者に連絡し、そちら経由で情報を取り寄せてもらうのだ。なんでこんなことをするかの理由は、中古不動産流通の仕組みが関係している。中古不動産を売りたい個人の人は、まず知ってる不動産業者に「売りたいので客を捜してほしい」と依頼する。このときの業者を「元付(もとづけ)」という。元付は自分で客を捜してもいいが限界があるので、不動産業者の情報ネットワークに情報を掲載する。それを見た別の不動産業者が、「買い手がいます」と連絡を入れて交渉が始まるという感じだ。こちらの業者は「客付(きゃくづけ)」と言う。英語では元付のことを「セラーズ・エージェント」、客付のことを「バイヤーズ・エージェント」と呼ぶ。アメリカでは交渉をフェアに行うため、ひとつの物件で両者を兼ねることは禁止されているらしい。世に流通している中古物件の多くは、どの不動産業者が客付をしても良いことになっている(たまにダメなものもある)。だからとにかく信頼できるバイヤーズ・エージェントを見つけることを、まず目標にしてほしい。中古不動産には価格交渉が必ず発生するため、自分の味方になってくれる人に付いてもらわないことには、下手すると大損することになるからだ。良い不動産業者をみつけるのはなかなか難しいが、僕の考えでは、若くして独立して小規模に仕事してるところが良い。●気を付けてほしいこと家を買う際に、不動産屋の作戦にはめられないように、十分に注意してほしい。これは数件のクズ物件を引きずり回すように見せて、最後にちょっとだけマシな物件を見せるという戦略だ。普段遅くまで残業してるお父さんを休日にこうやって引き回すと、あっさり契約してしまう人が結構いるらしい。一生の買い物なのだから、100件ぐらい見て比べるつもりで頑張ってほしい。ちなみに仲介した不動産業者が取る手数料は、物件成約価格の3%+6万円で、これを売り主・買い主双方がそれぞれの不動産業者に支払う。3,000万の物件なら100万円ほど入るのだから、不動産業者には思いっきり働いてもらおう。この話はどうしても長くなるので、「価格交渉」などの話は次週に回させていただく。では、来週木曜をお楽しみにっ。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター。子育てSOHO生活を思いっきり楽しんでる。えらく遅ればせながらであるが、MacOS X 10.3を導入した。少しだけ動作が軽くなっただけだが、いや〜快適快適。いままで14,800円をケチってたのは愚か者であったと痛感。[有限会社アモニータ]http://www.amonita.com/※ちなみに「工事中」なのはサイトではなく会社自身なのです。
 
 
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■子育てSOHOオヤジ量産プロジェクト 10みんな、中古マンション買おうよ(後編)茂田カツノリ───────────────────────────────────先週のコラムで「一人暮らしの人こそ中古マンション買って改造して住もう」っていう話をしたが、今回はその続きだ。●不動産価格交渉のコツまず大前提として、中古マンションは売り出し価格で買ってはダメで、何があっても絶対に値切るものだと思ってほしい。業者は「前の持ち主のローン残を精算するために、これ以上は下げられない」とか、「ほかにも買い手はいる」とか言ってくるものだが、何を言われても絶対に値切るものだと肝に銘じてほしい。実は中古マンションの「相場」というのは、まったくアテにならない。立地や築年数や管理状態などの要素があるため、プロが見ても「このマンションはいくらが妥当」と言えないのだ。不動産業者が所有している物件では、ある程度「相場」的な価格で売られているが、個人が所有する物件については、売り主の状況によって金額が大幅に変わってくる。同じマンションの同じ間取りでも、平気で3割とかの差が出るので驚きだ。物件所有者には、昔の感覚が忘れられずに「え〜、そんなの高すぎるよ」という値段を平気で付けちゃう人もいれば、「もう回収したし生活にも困らないから」と、ずいぶん安く付ける人もいる。だからこそ先週も言ったように、信頼できるバイヤーズ・エージェントにしっかりと情報をもらうことが重要なのだ。●具体的な価格交渉不動産の価格交渉は具体的にはどうやるか? 売り手と買い手が話し合って、「いやあ、おニイさんも強情でんなあ。じゃあ中を取って...」っていうものではない。インドのタクシーではないのだ。実際には「不動産買付申込書」といった書類に「この物件をいくらで買いたいです」と書いて、不動産屋に渡すのだ。このときに手付金をいつ、いくら払うとか、支払はローンか現金かなども書く。このときはあくまで条件提示であって、実際ここで手付金そのものを払うことは普通ない。手付金は、売買契約締結時に払うものだ。なお、ここでの手付金の金額を「1万円」とか書くとさすがにマズい。最低でも物件価格の5%とかが普通だから、親とかに借りる手はずは付けておこう。ちなみにこのお金をカードローンとかで借りると、今度は住宅ローンの審査で引っかかる可能性があるから要注意だ。もし頭金なしローンを組むとしても、この手付金と、不動産手数料(物件価格の3%+6万円)の半金は持ち合わせが必要なのだ。住宅ローンが実行されるのは引渡契約の当日なので、それまでに要するお金については、あらかじめ確認しておこう。そして、この「不動産買付申込書」はあくまで条件提示なので、買い手側から「やっぱりやめます」と言っても全然構わない。たとえば土地の持ち分とか管理規約とかで要調査項目があっても、まず申込書を出してしまってもいい。もし「や〜めた」という場合は不動産業者はタダ働きになってしまうから、ゴハンをおごるとかで気をつかっておこう。なお「あまり安い値段で申し込むと、売り主の機嫌を損ねるのではないか」と心配になるかもしれないが、これはあまり気にしなくて良い。そもそも不動産屋は、このためにいるのだ。だってお互いが面と向かって価格交渉したら、中には「うちの家をそんな値段で買おうっていうのかよ、ブチッ」みたいなことにもなりかねないでしょ。世の中、お金の交渉は代理人どうしで行うようになってるのだから、思いっきり値切ろう。売り出し価格より1割ほど低く申し込むのは、ほとんど普通のようだ。もっと低く申し込む場合は、不動産業者が「これでは出せません」と言うかもしれない。その場合は「予算不足なので基本的には諦めますが、物件は気に入っているので自分たちが買える金額を提示しておきたい」と言えばよい。とにかく大金の価格交渉なのだから、あっちも本気だからこっちも本気で臨もう。物件の不動産登記簿謄本をあらかじめ入手しておくのもよい。抵当権の欄では、所有者の経済状況がわかってしまう。面積の欄では、本当の有効面積がわかる。実は不動産広告に表示されている面積は「専有面積」というヤツで、壁の厚さとか柱や配管スペースとかも含んでいるから厳密にはインチキなのだ。実際の部屋の広さは「内法」で表され、登記簿にはこれが書いてある。●ローンのことを知っておくというわけで都心部の築30年とかのマンションは、売り主の状況によってはかなり値切れるのだが、ひとつ重要なポイントがある。それは「ローン購入者はかなり不利」という点だ。なぜなら格安な物件は業者が現金で買ってしまうからだ。価格交渉などの優先権は、「申込順」というのが原則。もしあなたが一番に不動産買付申込書を提出したとすると、あとから高い値段を出す人が現れても「じゃあその人と同じだけ出します」と言えば買える。ただし売り主が売り急いでいる場合などは、現金で買うという人が優先になってしまう。実は僕らも、欲しいと思った家を2度、申し込んだにもかかわらず現金の人にかっさらわれてしまった(その結果としていい物件に巡り会ったから幸運なのだが)。古い物件を買う際の注意点はたくさんあって、ここではとても紹介しきれないから、書籍とかでじっくり調べておいてほしい。先週・今週と僕が書いたことは、僕のたった一度の実体験を元にしている。不動産屋というのはなかなかホントのことを言わない人種なので、僕とは違うことを言う人も多いだろう。誰を信じるかは、皆さんが考えてほしい。それでは、頑張って良い物件を見つけてください。【しげた・かつのり】shigeta@amonita.comWebプロデューサー/テクニカルライター、あるいは新規事業を模索する迷い人。子育てSOHO生活を、心の底から思いっきり楽しんでる。僕がCD-ROMとかの制作を始めたのが1995年頃だから、もうすぐ10年である。自分自身はあんまり進歩がなかったなあ。まあ、大きく成功して大きく倒れた人も多いから、無事生きてられることに感謝しようかな、と。[有限会社アモニータ]http://www.amonita.com/