迷惑な隣人


ミスターTは松戸の寮に住んでいる。ミスターTの隣の部屋には頭がイカレたハ#ヤという人が住んでいる。
ハ#ヤは夜中に吠える癖がある。「うおおおおおっっっっっ!!!!!」
なにゆえに吠えるかは分からない。
その都度、ミスターTは「ばあかやろお!うるせえんだよお!な〜に吠えてるんだ。理由を明らかにしろ。ばかやろお。聞いてて、意味が分からねえじゃねえか」と抗議する。
ハ#ヤはトイレにラジカセを持っていく。
個室に入り、ボリューム最大にして民謡を流す。
よ〜〜〜い、さのまか〜〜〜しょ〜〜 えんやこら、ま〜〜〜かせ〜〜〜
最上川舟歌だ。
ハ#ヤも大声で「まっかん大根の塩っ汁煮〜〜〜」と歌う。
隣の個室で用をたしているミスターTは、
パンツを上げることも忘れ、激怒して、個室から飛び出し、ハ#ヤの居る個室を開ける。
「ばあかやろお!うんこが入ったじゃねえか!せっかく出そうだったのによお。なんで民謡なんだよお。デスコミュージックにしろ。なんなんだ?その『えんやこらまかせ〜』ってのは。意味が分からねえじゃねえか。解釈しやすいのを歌え、ばかやろ」と抗議する。
ミスターTは怒りながら、用をたすのを忘れ、そのまま部屋に戻ることもある。パンツをひざまでずらしたまま。「なんだ、これ。歩きにくいんだよ。ハ#ヤのせいだ」
ある晩、ハ#ヤの部屋のドアが何度も開いたり閉まったりする音が聞こえた。
「なあにしてんだあ?」
ドアが開き、足音が遠のくと、ガラガラガラ!!!空き缶を捨てる音がする。足音が近づいてきて、ドアが閉まる。またドアが開き、ガラガラガラ!
何度も繰り返す。ミスターTは数えた。14往復。
静かになり、ミスターTは部屋を出て、ゴミ箱を覗きに行った。大量のビールの缶が捨ててあった。
ミスターTは、ハ#ヤの部屋に走った。ドアを開け、
「ばあかやろお!てめえ!うるせえんだよお!なんで14回分もゴミためるんだよお!14分割なんて面倒くせえことするんじゃねえよ!1回で捨てられなきゃ、ゴミなんてためるんじゃねえ!」、抗議した。ミスターTは毎週1回はピンサロに行く。この楽しみのピンサロデーだったある日、ピンサロでコギャルとちちくりあって夢のような一時を過ごした。楽しい気分で寮に帰り、部屋で寝ていた。スケベな夢を見ていたそうだ。
先ほどのコギャルと事を行っている夢だ。
彼女の体を触り、「意外と胸が無いんだなあ。いいんだ、いいんだ。そんな細かいことは気にすることはない」
さて、肝心な部分にミスターTの手が伸びた。
「あれ?なんだ、これ」
ミスターTは何かを握っていた。
「なんなんだよお?」
まさか!ミスターTは夢から目を覚ました。
ミスターTに一物を握られたハ#ヤが横に寝ているではないか。
「ハ#ヤ!なんで、てめえが居るんだよお!てめえ!変な物握らせやがってよお!それに、なんで、上半身はだけてるんだよお!中途半端に。レイプされたOLじゃねえんだからよお!それに、パンツまでおろしやがって!なんでひざまでなんだよお!脱ぐなら脱げ、男らしく。てめえのせいで、おねいちゃんがどっか行ったじゃねえか!」
ハ#ヤに事情を聞くと、自室の鍵を会社に忘れたので、ミスターTの部屋で寝かせもらおうとしたらしい。ミスターTが気持ち良さそうに寝ていたので、起こすのは申し訳ないと思い、黙って横で寝てたと言う。
すると、ミスターTが抱きついてきて、何か寝言を言いながらハ#ヤの衣服を脱がしていったらしい。上半身をはだけさせ、ハ#ヤの体にキスをしてきた。さらにパンツを脱がされ、一物を握られたと説明したそうだ。
それを聞いたミスターTは、
「なんで、こばまねえんだよお!!!」
ハ#ヤを蹴飛ばし、部屋から追い出した。
ミスターTはレンタルビデオ屋に走り、若い女の子のエッチビデオを借りた。
「消毒だあ。精神の消毒をしなきゃなんねえ。ハ#ヤの野郎、俺の純粋な愛をズタズタにしやがってよお」ミスターTはビデオを見ながら、自分を慰めていた。
さて、そろそろという時に
部屋のドアが開いた。
「なんだ?」
振り向くと、ハ#ヤが缶ビールを両手に持って立っていた。
「ああっ!」
イッてしまった。ハ#ヤの顔で。
ハ#ヤはお詫びにビールを御馳走しようとミスターTの部屋を訪れたのだった。
「てめえ!!!またかよお!!!なんで、てめえの顔でいかなきゃなんねえ
んだ!!!」
ミスターTは、パンツを履くのも忘れ、ハ#ヤに飛びかかった。もちろん拭くのも忘れて。
ひざまでずらしていたパンツに足がからみ、
「んだあああああっっっっっ!!!!!」
ミスターTはころんだ。
ハ#ヤは、またミスターTに襲われると思い、部屋を飛び出した。
「あの野郎!せっかく精神の消毒が完了するとこだったのによお!俺のメンタルをズタズタしやがってよお!くそお!ちくしょお!」
その背後では、
あ〜〜ん いやっ そんな...
エッチビデオが空しくながれていた。

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