仆整Ｔ、テレビに出る

仆整Tはテレビに出演したことがある。
網戸拭きの布を奥様向けテレビ番組で紹介した。
スタジオに汚れた網戸が用意された。ﾀ際にその掃除用の布を使って網戸
の汚れを拭き取る場面を放送する予定だった。
アナウンサーが「仆整Tさん。この布で、こんな汚れが翌ｿるんですか？」

「はい。当ﾐの技術でどんな汚れでも簡単に翌ｿます。ちょっと拭いてみ
て下さい」
アナウンサーは、布で網戸をこすった。
汚れが翌ｿない。
「もう少し強く拭いて下さい」
「もう少し強くですね」
汚れは翌ｿない。
「もっと強く」
「はい」
なかなか翌ｿない。
「もっと強く！もっともっと！」
バリバリッ！！！
網戸は破れた。
勢い余ったアナウンサーの手が木枠にあたり、血が吹き出した。
生放送ではなく、録画だったので、再度Bり直しになった。
アナウンサーは、傷の手当をされ、包帯がうつらないようにスーツのそで
で隠した。
新しい網戸が用意された。汚れが翌ｿやいように、汚れを軽いめにした。
「仆整Tさん。これで、こんな汚れが本当に翌ｿるんですか？」
「翌ｿやすいようしましたからね」
カット！
「仆整Tさん。嵂ｾかししたら駄目ですよ」
Bり直し。
「仆整Tさん。本当にこんな汚れが翌ｿるんですか？」
「獅ｵて下さい」
Bり直しはうまくいった。
奥様向け番組は強い。すごい影響力だった。
その商品数万個は、２日ほどで売り切れ。あっという間だった。
仆整Tは、すぐに増Yを要請した。数十万個、依託している工場はフル稼働
だった。すぐにその商品が店頭に並んだ。
ところが、
売れない。
問屋を通して、量販店に問い合わせると
客からのクレームの嵐。
「全然汚れが翌ｿない！」
怒りの電話が殺到。店に怒鳴り込んで来る客も続出。
「あったりめえだあ。あんなの翌ｿる訳ねえだろ。汚れ翌ｿやすいように
して撮影したんだからよお。だから、『翌ｿやすいようにしてますんで、
すぐに翌ｿます』って言ったんだあ。あたりめえじゃねえか。今さら、何
言ってんだあ」
cったのは数十万の在庫の山。
予Zをたてる時期、なぜｅo柔ｰTは、その在庫の販売を後輩の営業目標に組
みこんだ。
「仆整Tさん！なんで、僕が担当なんですか？！」
「いいんだ、いいんだ。俺はまた作るからよお。勝閧ﾉ売ってくれていい
んだぞお。

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