どうフォローすんねん
先ほど、坂越工場の神HRさんが来た。 「おっ!神HR君!久しぶり!元気にしてるか?」 「あっ、HKさん。御無沙汰してます」 「まあ、座れよ。若TKちゃん!すまん!コーヒー入れたげて」 「おう、どうやねん。物は動いてるか?」 「全然ですわ。在庫ばっかりたまってますわ。特に輸出品、全然動かない んです」 「おっ、輸出あかんのかあ。営業にしっかり売ってもらわなあ」 「いえ、営業と言うより、この時期は動かないんです。欧米がバケーショ ンでしょ。1ヶ月ぐらい休みなんです」 「バケーション?」 「休暇ですわ。外国は長期休暇がありますからねえ。今が夏のバケーショ ンの時期です」 「ほお... 機械の調子が悪いんかあ」 「え?機械?」 「機械の調子悪いんちゃうんかい」 「機械?え?いえ、バケーションなんですよ。輸出先が長期休暇に入っ て、 物が出ないんですわ。在庫ばっかりたまって、困ってるんです」 「あかんのお。営業にしっかり売ってもらわな。神HR君からもハッパかけ とけよ」 「いえいえ。営業力って言うより、客先です。長期休暇なんで、物を引取 ってくれないんです」 「ふう〜〜ん。機械の調子悪いんやな」 「機械?え?」 「どこも問題あるんやなあ。ああ〜〜〜あ、いかんねえ」 煙草をもみ消し、真剣な顔をしてデスクに戻って行った。 残された私は、「なんか最近、ひざの調子悪いらしいです」 どう会話していいか分からなかったのだ。
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