立派な後輩
私の飲み仲間に真Kという後輩が居る。 非常に馬鹿である。 先ほど、自動販売機にお茶を買いに行った。 「あっ、I氏さん。新しいギャグを考えましたよ」 「おう。真K。相変わらず勉強熱心やんけ。どんなんやねん?」 「このギャグは女性じゃないと出来ないんです。女性のアソコにですね、きゅうりなんか入れていただいて。ナスビでもいいんですが。私個人としましては、きゅうりよりナスビの方がいいのですが、あまり無理も言えませんので」 「無理言うとるがな!なんで、そんなもん入れなあかんねん!」 「ここからです。入れるだけではギャグになりません。出すんです。入れたきゅうりを出す時の一言」 彼は、足をがに股に開き、アソコから何かを引き出すような動きをして、 「ぬか漬けえ!...あれ?かす漬けえ!かす漬けの方が合ってますねえ。 かす漬けえ!」 馬鹿馬鹿しい。あまりにも馬鹿馬鹿しい。 お茶を買った私は、嬉しそうな彼を残して、デスクに向かった。 後ろから「かす漬けえ!ぬか漬けよりかす漬け!なはははは!かす漬けえ! きゅうりのかす漬けえ!なはははは!ナスビもかす漬けえ!なはははは!」 振り返って、彼の馬鹿づらを見る気にはならなかったが、あまりにしつこいので、振り返ると、足をがに股に開き、妙な動きを繰り返していた。笑顔の彼の目はとんでしまっていた。もう誰も止められない。
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