宇治の何が問題か3 おそろしいまでに冷たい   2021.1.26(873字)



この宇治に赴任したとき、ちょうど法的対応の大きな問題が出てきて、そこのプロジェクトに入った。所属が明確でない案件、もしくは複数部署にまたがる案件でどこが主体的にやるのか見えない(お互い押し付け合い)案件などを引き受けてきた。

また、法的対応以外にも、老朽化等でいろいろ問題になっていたこと、経理資材グループ横の窓にカーテンをつけることはこちらの課題だが、商談席をリニューアルすることや空調問題、女子トイレの洋式化など、今まで放置されていたことを本社と掛け合ったりして進めてきたが、ほとんど感謝のことばを聞いたことがない。

そういえば、部の忘年会やラグビー試合の写真をNestee等で案内したが、これもごく一部の人から形式的なありがとうメールは来たが、大阪のときのようなフレンドリーなメールや声かけは一切なかった。
あまりにも冷たい感じなので、飲み会の写真もラグビー試合の写真も2回ほど共有しただけで、それ以降はしなくなった。もちろん、また写真見たいというような声もまったくない。

自分が何らかの理由で嫌われているなら、それは仕方ないだろう。それもあるかもしれないが冷静にあたりを見渡して、それだけでもないだろうという気がするのである。
つながりが弱いというのか、人間関係を仕事と割り切っているのか、それにしても表面のつくろった笑顔はかえって恐ろしく感じたりもする。京都の洛中ならまだしも、ここは郊外の宇治市。それほど京都のいやらしい面がはびこっているとは思っていなかったが、やはりここは「京都」なのだろうか。

個人対個人で話していたり、メールのやりとりをしていても、心を開かない言葉の羅列や、既読スルーを含めた冷たさに遭遇する。あらためて周りを見てみると、心なしか悪い空気がどんより沈んでいて、その中で実は窒息気味に過ごしていることに誰も気がついてないんじゃないか、と思ったりもする。

いずれにせよ、ちょっと驚いてしまうような冷たさと、なにかお互い信用しきれない空気感のなかで過ごしていると、ここにはあまり長くいない方がいいのだろうという気がしてくるのである。