宇治の何が問題か2   2021.1.26



労働災害が頻発している。先日、1年に一度の監査役による事業所ヒアリングが行われ、私は出席していないが所長がかなり厳しい質問と再発防止策の徹底を指示されたらしい。

私がここに来たときは2年近く労働災害が発生していなかった。はっきり言って、しっかりした所長ではなかったが、たまたま現場もイレギュラー作業が少なかったのかもしれない。
とにかく、しょっちゅう災害報告書を見ており、幸い重度の事故は少ないが、やはり数針縫うぐらいのケガは発生している。管理職会で報告を聞いているが、環境安全グループの向き合い方も緩い。また管理者である所長の対応も緩い。すべてに緩い。

また、総務グループもしっかり者のI崎君が辞めて、こちらも全体の動きが悪くなった。もともと、言われたことしかできない、ルーチンワークしかできないグループ長では、先手を打つような仕事はこの先もできないだろう。

要は管理職のレベルが低すぎるのである。意欲も低いし、能力も低い。事業所をもっと良くしていこうとか、いまこのような問題があるので、なんとか早急に対応しないといけないとか、そういう空気が全くない。もっとはっきり言うと、どいつもこいつも「自分の責任ではない」「そこまでやるべき義務はない」が丸出しなのである。「引き受け」という発想がない。他人や立場の弱いところに押しつけるだけだ。所長も人事出身なので、人間関係の波風が立たないようにが最優先事項に見える。結果は二の次。おそらく意識ではそんなことを思ってないだろうが、発言や行動はそうなっている。マインドの底部はそのようなものなのだろう。
そして残念ながらその空気は、総務部だけでなく関係する他の部署もそんな感じだ。事業所文化がそのようなものなのだろう。火災が起きてもそれほど変わらなかった。この先も倒産や閉鎖するまでこの調子なのだろう。

だから、ただの経理資材グループ長では、いくらがんばっても何も変わらないのである。いろいろ意欲的にやってきたが、正直、もうアホらしいというのが本音。
きれいごとで希望を語る気力もない。1000人近くいる工場、100年近くの歴史があり、閉鎖的は京都という町にある、業績もパッとしない工場が、上に立つ人間がこの調子では、良くなることなどないのである。