宇治の何が問題か1 この部署では自分の存在価値はない   2021.1.26



もう正直、この事業所には辟易していて、とくに日曜日の夜などは仕事だと思うとかなり気が重くなる。
なぜこれほど仕事に行くのがいやな気分になるのか? 仕事そのものは嫌いではない。最近はむしろ、きちんとした仕事をやりたくて、それがないと行きいてく価値がないような気にさえなってしまう。

なので、仕事そのものが理由ではない。多くの人がそうだと思うが、人間関係と事業所文化である。
人間関係は、いまの問題はこの経理資材グループの問題だ。人員構成が、エルダーにはなったが実質実務リーダーのO氏、大阪から戻ってきたI氏、主婦のT、K、Mの3人に、元ラグビー大卒のN、そして派遣のS氏の計7名。私はグループ長、つまりこの経理資材グループの責任者でありリーダーということになる。昔なら課長だ。

その課長職は、本来なら、課としての仕事をメンバーに振り分け、課を切り盛りしていく醍醐味があるはずだ。もちろん、鬱や扱いずらい一人や二人、各メンバーの人間性で振り回されることもあるだろうが、いまの自分は少し特殊だ。
大阪から落下傘候補のようにこの部署に来たが、たまたま会計システムをやっていたので経理業務の「さわり」はわかる。しかし、細かいことはわからない。必然的に、実務リーダーのO氏に任せることになる。

女性が多く、しかも3人の年代が似通っていること、O氏が親分肌であること、影でいろいろ言いそうで人間関係悪化を極力避けるべく3人はO氏に意見することはない。これは、仕事について最終的にはO氏に頼るという甘えもあるだろう。そしてO氏はその甘えを受け入れる。自分が頼られることの満足感か、3人それぞれの能力がそれほど高くない、あるいは意欲もそれほどないと見透かしているのか、そのあたりはわからないが、きれいな言葉でいえば相互扶助が確立しているかもしれない。
そうなると、自分の出番はないのである。グループ長はお飾りだ。O氏は形としては私を立てるが、育ちが悪いからかお互い嫌いあってるからか、場面場面でかなり問題の発言をしたり態度を取ったりする。
品のない発言や振る舞いは、他部署の人間も嫌っているようだ。経理知識があることで、他部署への説明も上から目線になっており(簡単に言うと偉そうな口ぶり)、これも嫌われる原因だろう。

管理系のN、こいつは最初からあまりウマが合わないという気がしていたが、その通りだった。体育会系なのでとりあえず管理職の私に敬語を使いアタマも下げるが、基本的な態度はなっていない。彼の机に仕事のことを聞きに行っても、体をこちらに向けずパソコンに向かったまま話す。
いま考えると最初に注意しておくべきだったのだが、時すでに遅し。今さら注意することはかえって不自然になってしまう。
やさしい主婦の3人にはフレンドリーな接し方をするいっぽうで、自分には上司への報告という形を取りながら内心は戦闘モードみたいな空気感を感じることもある。これも人間性のレベルの低さだろうから、注意して直ることはないだろう。

要は、自分がこの部署のグループ長である意味がないのだ。出勤簿とワークフローの承認をしてるだけ。部下はそれぞれ仕事面はO氏との関わりになるし、いろいろ問題があったとしても私には言ってこない。
さらに言うと、主婦3人もNも、O氏のことをどう思っているのかもよくわからない。割り切って仕事しているだけなのかもしれないし、そうだとしたら、なんの問題もないのかもしれない。みなさんで好きにやってください、という感じ。
やはり自分の存在価値はないのである。
次は、部のいう1段上の組織レベルで、なにが問題が考えてみる。