大きな流れに合わせる  2020.1.4


正月の日経紙面は新型コロナの件はもちろんのこと、将来的な話としては、脱炭素とDX系の話がかなりめだった。
その昔、新聞の正月特集といえば、科学の進化により我々の生活がさらによるなる夢物語が中心だった。
いつからだろうか、テクノロジーの話よりも、介護とか人生を楽しむといった特集が目立つようになった。

一般紙はあまり読むところもないし、数年に定期購読をやめた。数年のブランクのうち、やはり新聞を毎日読むことは必要なことだと思い、産経新聞の電子版を取り始めた。
いっぽう、職場で日経新聞を取っていたのだが、異動してしばらくは多忙で読む時間が取れなかった。昨年から急に落ち着いてきたので、いまは日経をじっくり読んでる。そうすると、産経の記事が頼りたく感じられ、また産経は自分より高い年齢層向けの記事が多いようにも思えてきて、最近また産経を止めて日経1本でいこうかと考えているところである。

それはそうと、冒頭の話に戻ると、脱炭素の件である。気候変動リスクに対処するため、各国が急に脱炭素に動き始めた。ヨーロッパが言い出して中国もそれに乗っかり、アメリカでもトランプ氏の時代が終わりバイデン新大統領のもとでは、国を挙げて同じような施策に向かっていくだろう。
日本は2050年に実質二酸化炭素排出ゼロ、2035年頃にはクルマも炭素ゼロ、ついでにDXのゴールを2030年から2035年頃に設定しているようだ。

こうなると、この10年で世の中のあらゆることが大きく変わっていくことになる。実現性は正直なところ?、だが、世界的にこの流れで進んでいく状況なので、日本が乗らないわけにはいかないという。たしかに、唯我独尊を貫ければ貿易では不利になるだろうし、印象も悪くなるだろう。

個人的な感情や思いはさておき、できれば自分もこの流れに合わせて変革していくことが必要なんだと思い始めてきた。起業して世の中で役に立つ仕事を続けようとすれば、社会にそれなりの影響力を及ぼす人(経済誌やテレビなどによく出ている人)以外は、その流れの意味を理解し、どこに食い込むかを考えた方がいいような気がする。

逆にいえば「こんな目標はウソだ。無理がわかってこの先途中で軌道修正の話が出てくる」とヤマを張ったり、「費用対効果がない。温暖化対策にほんとうに有効な投資は○○だ」などと持論を展開したところで、当たらなければ収入の道は途絶えるかもしれない。
もし、その考えが正しくて社会が軌道修正するなら、その時に合わせて動いた方が賢いと思う。そして、その柔軟さを備えておく必要がある。