短期政権か 2020.12.17 (882字) 菅総理大臣の支持率が先週末の世論調査ではかなり下落していたが、このままだと今週末にはさらに下がるのではないか。新型コロナウイルスの対応が無策であること、GOTOキャンペーンの扱いについても二階幹事長の影がちらついて総理としての信用が落ちてきていること。さらにまずいことには、会食は5人までと言いながら、自分は8人で忘年会やってたというのだから、もうこれはちょっとやそっとのことでは支持率の回復は無理ではないか。 正直、菅総理の人間性がよくわからない、いい意味でも悪い意味でも無表情無感覚なイメージがある。ある意味、冷静に状況を判断して、人の意見も聞きながら政策を実行できるはず、官房長官も勤めたのだから。 そういった期待も持てただろう、しかし、それも昔のことのようだ。コロナ対策へのひたむきさとか、信念みたいなものが少しでも見えればよかったのだが、多くの国民は、この総理は自分たちより二階幹事長の方が大切なのだろうという印象を持っただろう。 あとは政権がいつまで持つかということだが、オリンピック開催の決断も迫っているだろうし、感染はすぐには収まらず当面拡大していくだろうから、いい材料はほとんどない。時間の問題かもしれない。安倍内閣が盤石であったのとは対称的な状況で、史上最長内閣のあとは史上希に見る短期政権となるかもしれない。 短期政権といえば宇野内閣を思い出す。いつだったかな、どれぐらいもったのかなと検索してみたら、平成元年に69日という結果が出てきた。 そうか、そんな時期だったのか。それにしても69日も「もった」のか。女性スキャンダルですぐに退陣となったイメージが残っているのだけれど、いちおう2ヶ月以上は続いていたということだ。 いずれにせよ、この国難(世界全体の地球難というべきか)のさなか、一国のリーダーが何度も変わるのはよくない。もう菅総理には期待できないので、速やかに対策できる人を選び直して頂きたい。もちろん、スピードがあって二階氏の影響が極力小さい方がよろしい。できれば、この老害をまき散らす輩に引導を渡して自民党から追い出して頂きたい気持ちである。 |